■■ 1日目 ■■
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9月6日、土曜日。
今日の航空便は13時25分発なので、朝はゆっくりだ。とかいいながら6時起床。目が覚めちゃうんだからしかたない。かみさんを起こさないように居間に行き、荷物やらルートやら天気やらの最終チェックを行った。
かみさんは7時30分頃起床。同じく最終的な荷物チェックを終え荷造り完了。全ての荷物をゼファー750とビラーゴに括り付け、午前9時自宅出発。搭乗する便は13時25分羽田発。我が家から羽田空港まではおおよそ1時間強。って家出るの早すぎじゃね?って思ったそこのあなた。ふっふっふ。(何がふっふっふだよ)これが決して早すぎはしないのだ。なぜならば、それがスカイツーリングというものだから・・・(意味わからん)
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土曜日の朝9時過ぎ。出発直後の道は混雑していたが、都心から先は空いていてスムーズに進んだ。ま、土曜日の東京はこんなもんだ。
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日比谷通りから国道15号に出て川崎方面に進み、大森の陸橋で左に分岐して産業道路に入った。大鳥居の交差点を左折し、首都高羽田線の羽田空港インターを超えて少し走り、左側のエネオスに入った。時刻は10時20分位。
去年までANAと契約していた空港内のシェルのスタンドはつぶれたそうで、今年からここが出発時のガソリン抜き取りと、到着時の給油を行う指定のスタンドになったのだ。
飛行機にバイクを搭載するにあたり、必要最小限を残してガソリンを抜いてもらうために寄ったのだが「半分以下なら抜かなくても大丈夫ですよ」ということでスルー。以前のスタンドに比べて、だいぶ基準がゆるくなったようでラッキーだ。
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スタンドを出て少し走り、国内線ターミナルに向かう連絡道路を左折。トンネルを抜けたところの分岐を左に入ると、すぐに西貨物地区だ。
10時30分。西貨物地区のANA貨物カウンターに到着。
貨物輸送のクーポン券を渡し、受付開始。書類に必要事項を記入したり、持ち込み禁止品(スプレー缶とかガスカートリッジとか)がない事を確認したりして受付完了。例年に比べて、対応や効率が良くなっているようだ。とはいえ、この作業に約10分要した。
そして、同じ西貨物地区内のバイク積み付け場所に移動。
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10時40分頃、バイク積み付け場所に到着。
荷物を降ろしてバッテリー端子を取り外し(荷物を降ろさないとシートが外せないからだ。)、外装の傷を係りの人とチェックして書類にサイン。そして再び荷物を括りつけ、計量を行った。
積載の手続きを終え、かみさんはここでブーツをスニーカーに履き替えた。脱いだブーツを無造作にゼファー750の荷物のネットにつっこみ、係りの人に「宜しくお願いします。」と声をかけてバイク2台を預けた。
我々夫婦は今回でスカイツーリング5回目なので、これらの作業は既に慣れっこになっている。にしてもこの作業に要した時間は約35分。貨物地区をあとにして、空港内循環バスで第二旅客ターミナルへ向かったのであった。
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11時40分頃、国内線第二旅客ターミナル到着。
とりあえず混む前に、昼飯を食べてしまおうと言う事で、3階の飲食店エリアに向かった。どの店もすでに行列が出来ていて、我々夫婦はお蕎麦屋さんの列に十数分並んで、冷やし天ぷらそばを食べた。
食事を終えて店を出た時点で、時刻は12時15分。
ねっ?(何が?)
何が「ねっ?」かというと、飛行機の出発時間は13時25分だから、スムーズに事が運んでも、なんだかんだで結構いい時間になってしまうのだ。っていうかここまでの行程で、何か一つでもトラブルが発生したら、結構ドキドキハラハラする展開になるはずだ。
という訳で、ANAのスカイツーリングを利用する場合、ちょっと早すぎるんじゃないの?ってくらいの時間に出発するのが正解なのだ。
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我々夫婦は早めに保安ゲートを通過し、搭乗口でまったりと出発時間を待った。出発まで1時間程あるので、搭乗口にはまだ数人しかいなかった。俺はスマホでYAHOO知恵袋を見て、「そんなママ友と付き合うからいけないんだよ」とか「ひでー姑だなあ」とか思いながら時間を潰した。
搭乗開始を待つ乗客は、さながらAKBグループかEXILE TRIBEのように増殖を続け、(どんなたとえなんだよ)いつのまにか搭乗口は人でいっぱいになっていた。
やがて搭乗開始のアナウンスがあり、我々夫婦は搭乗の列にならんだ。
かくてANA555便函館行きは定刻どおり13時25分に出発し、我々夫婦は機上の人となったのであった。
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自慢じゃないが、俺は飛行機が怖いので、機内では全力で睡眠をとった。
幸い函館空港に無事到着した。あーよかった。到着時刻は定刻通り14時45分。
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函館空港は、貨物エリアが旅客ターミナルの隣。歩いて数分の距離なので、羽田や千歳に比べて断然楽チンだ。
我々夫婦はさっそく貨物エリアに移動した。
受付で名前を告げ、バイクの傷のチェックをしたふりをして書類にサインし、ゼファー750とビラーゴを引き渡された。またまた荷物を降ろしてシートを外し、バッテリー端子を取り付けて、イグニッションがオンになることを確認してシートを取り付け、そんでもってまたまたリアシートに荷物を括りつけた。ふー
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引き渡されたゼファー750とビラーゴのハンドルには、輪ゴムでメッセージカードが付けられていて、カードにはこんな文章が。・・・
「ANAスカイツーリングをご利用頂きありがとうございます.
素敵なバイクと共に快適なツーリングをお楽しみ下さい.
ANAスタッフ一同
H26.09.06」
いや、こういう心遣がとっても嬉しいものです。こちらこそありがとう、ANAスタッフのみなさん!
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貨物エリアを後にして道道63号を少し進むと、道の右側にANA指定の出光のガソリンスタンドがあった。
ガソリン5リットルを無料で給油。差額を払ってゼファー750とビラーゴのタンクを満タンにした。
出発準備完了。時刻は午後4時。すでに夕方だが、北海道の大地にレッツゴー!
と、書いていて、何日か前にかみさんが寝言で「GO!」と一言言ったのを思い出した。何が「GO!」なのか分からないし、このツーリングとは何の関係もないけど、何かの参考になるかもしれないので一応。(ならねーよ)
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さてと、「我々夫婦の北海道ツーリング2014」のスタートだ。我々夫婦は道道63号から国道278号に入って、海沿いの道を函館市街に向かった。
とは言っても今日の走行予定は、函館空港から函館市街の宿までの10km弱。到着が遅かったので本格的なツーリングは明日からにした。今日は速攻宿に入って、赤レンガ倉庫街を散策して、函館ベイエリアで夕食を食べるのだ。
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あっという間に函館市街に到着し、今回のツーリングで記念すべき1回目のセイコーマート。宿で食べるおやつやジュースを購入。
毎度のことながら、セイコーマートに来ると、「北海道だなあ」と実感する我々夫婦なのであった。
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でもって午後4時30分。あっという間に本日の宿、「ホテルニューオーテ」に到着。
この宿の駐車場は別料金でバイク1台300円だ。外観も駐車場もロビーも廊下も古くさくて、なんとなく薄汚れた感じで、我々夫婦は不安になった。しかし客室に入ってみると、若干狭いもののきれいに改装されていて、快適に過ごすことができた。あーよかった。
なによりこの宿のいいところは、函館の朝市が目の前ってことだ。明日の朝食は朝市で海鮮丼を食べる予定だ。
取り合えずカメラ、無線インカム等の電子機器のバッテリー充電を開始し、シャワーを浴びて休憩。一息ついて、ベイエリアへ繰り出したのだった。
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夕食は「函館ビール」
函館ビールは地ビール工場併設のレストランで、ここのビールは「インターナショナル・ベア・コンペティション(国際ビール大賞)」っていう大会で金賞を受賞したことがあるらしい。
我々夫婦は、ジンギスカン、シーサーサラダ、インカの目覚めチーズオーブン焼きを注文し、俺はビール、かみさんはカシスビールを飲みながら食べた。ジンギスカンうまし、シーサーサラダはまあ普通、インカの目覚めチーズオーブン焼きは超うまし。ジャガイモがかぼちゃのように甘い。
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そしてビール。五稜の星(ヴァイツェン)と北の一歩(エール)を一杯ずつ飲んだのだが、両方ともコクがあってすごーく美味しかった。正直なところ、地ビールを飲んでこんなに美味しいと感じたのは、今回が初めてだ。
かみさんがカシスビールを残したので、それも飲んだら結構いい気分になった。
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食事を終え、ベイエリアを散策。
ツーリングで夜の街に出ることはめったにないことだが、これはこれで結構楽しい。
我々夫婦は、赤レンガ倉庫街や港のきれいなイルミネーションを眺めながらのんびり歩いた。残念ながらお店は閉店し始めている。我々夫婦は「先にこっちに来ればよかったね」と後悔したのだった。
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しかーし!
ルサマーヤ・スイーツはラッキーなことにまだ営業していた。我々夫婦はいそいそと店内に入り、あせってバニラのソフトクリームを注文した。
今回のツーリング一個目のソフトクリームだ。どれどれ・・・・って、うめーーーーーー!!!これ、我々夫婦的ソフトクリームランキング1位じゃねーの?
恐るべし函館のルサマーヤ・スイーツ。
いやしかし、この時点では知る由もなかった訳だが、このあと我々夫婦は、道南地方の乳製品のレベルの高さを、身を持って知ることになるのである。
料理もビールもベイエリアのイルミネーションもソフトクリームも満足だ。我々夫婦は宿に戻り、明日からのツーリングに備えて就寝したのだった。
本日の走行距離は、自宅から羽田空港まで合わせて42km(少なっ!)
明日は大沼を観光して駒ケ岳を周遊しつつ、ニセコに向かう予定だ。
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■■ 2日目 ■■
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9月7日、日曜日。
4時起床。目が覚めちゃうんだからしかたない。かみさんは6時起床。身支度を整えて朝市を散策。
お店の呼び込みを、巧みにかわしつつ歩いた。筋子やウニなどみんな美味しそうで、買いたいものは沢山あるが、ここで生物を買っても持って帰るのに困っちゃうのでがまんした。
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朝食はどんぶり横丁で、ウニとイクラのミニ丼と塩ラーメンのセット。俺もかみさんも同じものを食べた。
かみさんはウニを食べられなかったはずだが、このウニは「美味しい美味しい」と食べていた。どうやら、新鮮で甘いウニなら食べられるらしい。
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食事を終え、函館港のあたりを腹ごなしの散歩。
いやー、むちゃくちゃいい天気でものすごーく空気がすがすがしい。まさにツーリング日和な感じだ。
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宿に戻り、電子機器のバッテリーや充電機を回収。何を着て走るか少し迷ったが、今日は暖かそうなので比較的軽装で走り出すことにした。走行ルートを念入りに確認し、我々夫婦は函館のホテルニューオーテをチェックアウトした。
バイク置き場がせまいので、リュックを背負ったまま荷物の積載をしようとしたら、バイクと壁の間に挟まって身動きがとれなくなり、「は、挟まったあ」って言ったら、かみさんと駐車場のおじさんがバイクを引っ張って助けてくれた。そんなこんなで苦労しながら荷物をバイクに括りつけた。駐車場のおじさん、いい人だったな・・・
出発準備が整い、朝8時5分に出発。
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国道5号(大沼国道)を北上し、街路樹100選、道100選の松並木を通過。道道338号を右折して、大沼公園に向かった。
道の左側には函館本線の線路が走っていて、その向こうには小沼。さらに小沼越しに駒ケ岳が見え隠れしている。まだ時間が早いので、軽装で走り続けているとちょっと寒いけど、すがすがしくてすごくいい気持ちだ。
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函館本線の大沼駅を越えて少し走り、本日第一の目的地、大沼公園駅の広場に到着。
大沼公園には無料の駐車場がないので、有料駐車場(バイク1台100円)にゼファー750とビラーゴを停めた。
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そして公園散策。
大沼周辺は国定公園に指定されていて、面積はおよそ9,000ha。公園区域は、駒ヶ岳とその山麓に点在する大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼のなどの湖沼群の地域で、駒ケ岳の荒々しい姿と、美しい湖の風光明媚なエリアだ。
大沼公園の広場からは、大沼全体を見渡すことができず、ちょっと残念。
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しかし、大沼の入り江と樹木越しに見える駒ケ岳は圧巻。
これは写真を撮る価値がある。だから、パシャパシャパシャパシャとシャッターを切った訳だが、ろくな写真が撮れなかった。なんか、肉眼で見た雰囲気と全然違う。
ああ、写真うまくなりたい!と切実に思うのである。
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大沼公園駅の広場を後にして、大沼周遊道路一周。大沼周遊道路は距離14kmなので気軽に出発した。途中気の向いたところでゼファー750とビラーゴを停め、景色を眺めながら休憩したりしてのんびりと進んだ。
のんびり進んだけどすぐに一周走りきり、再び大沼公園駅付近に戻ってきた。と思ったら、かみさんが気にしていた元祖大沼だんご「沼の家」発見。創業明治三十八年っていうから、老舗だ。かみさん、ここでみたらし団子とあんこの団子のセットを購入し、幸せそうな顔をして店から出て来たのであった
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大沼公園駅のあたりから大沼駅の方に戻り、国道43号を左折すると、本日の第二の目的地があった。
「山川牧場ミルクプラント」直営の販売所に到着。
WEBで読んだ情報が確かなら、函館のスイーツのお店は殆どが山川牧場のミルクやクリームを使用しているらしい。それほどここの乳製品はレベルが高いということだ。
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我々夫婦は牛乳とソフトクリームを購入。
んでもってまず牛乳。おお!濃厚。牛乳なのにクリーミーな感じで美味しい。これは期待通りの美味しさだ。
で、ソフトクリーム・・・
これはやばいっす。我々夫婦的ランキングで1位にノミネートされるべき美味しさだ。昨日の「ルサマーヤ・スイーツ」と甲乙付けがたい。若干こちらのほうが甘目だが、双方サッパリとしたミルク味の中にコクがあり、決め細やかで絶妙な舌触り。出来ることなら、二つ並べて食べ比べてみたいところだ。
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道道43号を太平洋に向かって進み、国道278号を左折。駒ケ岳の西側と北側をぐるっと回って国道5号を右折し、内浦湾(噴火湾)沿いの道を進んだ。
雲が徐々に増えてきて細かい雨に降られたりしたが、行く手には青空が顔を出していたので気にせず進んだ。小雨は意外と長く降り続いて衣服は結構濡れてしまったが、やがて予想通り雨は止んだ。昼食予定の八雲にさしかかるころには再び快晴となり、濡れた衣服もすっかり乾いていた。
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ちょうどお昼頃に、本日の昼食予定地「ハーベスター・八雲」に到着。
駐車場には地元ナンバーのバイクが大量に停まっていた。
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入店待ちの列に少し並んで、テラス席に通された。我々夫婦は美しい景色を眺めながら、調子にのって注文した大量の料理を必死になって食べた訳だが、俺は早々にギブアップし、残った料理はかみさんが片付けた。かみさんは食べるスピードは遅いのだが、まちがいなく俺よりはるかに大食いだ。
この店はケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースと関係があるらしく、フライドチキンの味はケンタッキーそのもの。
サラダと野菜のピザが美味しかった。
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油っぽい料理を大量に食べて、若干気持ち悪くなりつつ「ハーベスター・八雲」を出発。
引き続き海沿いの国道5号をひた走る。
長万部のあたりで国道5号は海沿いを離れて内陸に入って行く。我々夫婦は引き続き国道5号を走りニセコ方面に向かった。またまた雲行きが怪しくなってきて、さっきより強めの天気雨にうたれた。衣類は再びびしょびしょになったが、すぐ止む確信があったので気にせず走った。
ほどなく雨は止み、道の前方に虹が出現。我々夫婦は雨上がりの羊蹄国道を虹に向かって走った。そして思った。これは何かの暗示なのかしら。虹の向こうは、晴れなのかしら。あなたの町の、あのあたり・・・(完全なバカだ)
それはさて置き、もはや道はニセコ町に差し掛かり、羊蹄山ビューポイントのパーキングで休憩。残念ながら羊蹄山の上部は低い雲に覆われていた。が、しかし、一応記念撮影。
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国道5号から道道66号を左折。
このあたりから、道はニセコエリアの美しい高原風景となっていく。
本日の宿は朝食のみのプランなので、セイコーマートで夕食とおやつの買出し。例によってかみさんは、大量のおかしやパンを買っていた。いつも俺は「そんなにたべるのかよ」と思うのだが、毎回いつのまにか食べちゃってるもんだから、うちのかみさんはなんだかすごい。
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午後4時20分。本日の宿泊地「ヒルトンニセコビレッジ」に到着。
正面の車寄せで荷物を下ろし、ゼファー750とビラーゴを駐車場に移動した。駐車場にはZRXが1台停まっていた。
フロントに行ってチェックインを済ませ、我々夫婦は客室に移動した。
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客室は羊蹄山ビュー。
昨日宿泊した函館の宿が狭かったので、この部屋はやたら広く感じる。
「ヒルトンニセコビレッジ」はスカイツーリングのツアーに含まれる一泊分の宿だ。ホテルにはゴルフ場が併設されていて、この時期は、ゴルファーと、中国や台湾からの観光客の宿泊が多いようだ。
一息ついたら早速温泉だ。大浴場はラウンドを終えたゴルファーと思われる人たちで混雑していた。俺は体と頭を入念に洗い、内風呂にじっくり漬かってライディングの疲れを癒した。ここの大浴場には羊蹄山が見える露天風呂があるのだが、混雑していたのでやめにした。露天風呂は明日の早朝に入ることにしよう。
風呂上りはかみさんと待ち合わせして、売店でショッピング。俺はサッポロクラシックを購入し、かみさんはここでもお菓子とジュースを購入していた。
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さて、お待ちかねのセイコマディナーだ。100円惣菜のカクテキ、ポテトサラダ、お新香や一口サラミ。それと道の駅で買ったトマトを食べながら、サッポロクラシックを飲んだ。ああ、至福の瞬間・・・
本日の走行距離は239km。
明日は、ニセコパノラマラインを走り、道道58号で倶治安に抜け、羊蹄山を半周して洞爺湖へ向かう予定だ。
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■■ 3日目 ■■
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9月8日、月曜日。
夜明けの朝風呂に入るために4時起床。4時30分頃大浴場に向かった。
すでに何人か入浴客がいたが、露天風呂は貸切状態。俺は羊蹄山を眺めながら、「う゛ぇ〜」と入浴した。
最高の贅沢だ。
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5時15分頃かみさんを起こし、6時45分頃朝食会場に向かった。
朝食はバイキング。俺もかみさんも洋食をチョイスした。で、恒例の牛乳一機飲み。ここの牛乳もすごーくおいしかった。
朝食を終え、部屋に戻ってゆっくり出発の準備。今日はあまり距離を走らないので、遅めの出発でOKなのだ。
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8時過ぎにチェックアウト。ちょっと離れた駐車場に荷物を運び(これが結構重い)、ゼファー750に括りつけた。ちなみに、ビラーゴに積んでいる荷物は、レインスーツと万一とっても寒くなった時用の防寒ウェアなので、ツーリング中宿泊時もほとんど積みっぱなしだ。
8時30分。
準備が整い、ヒルトンニセコビレッジを出発。
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道道66号に出てまずはニセコパノラマラインだ。ニセコパノラマラインは北海道にしては結構くねくねした山道だ。我々夫婦は、交通量が少ないワインディングを楽しく走った。
神仙沼付近でゼファー750とビラーゴを停車し、ビラーゴに積んだバッグから冬用のウェアを引っ張り出した。高度が上がって気温が下がってきているので、軽装では耐えられなくなってきたからだ。この先も暫く山道が続くはずだし・・・
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神仙沼のあたりでニセコパノラマラインを引き返した。神仙沼は寄ってみようかと思っていたのだが、調べてみたら徒歩で30分かかるらしいし、知り合いに聞いたらたいしたことないという話だったのでやめにしたのだ。
道道66号(ニセコパノラマライン)を戻って道道58号を左折。この辺りはまだまだ山道だ。そしてアクシデント発生・・・
そろそろトイレ休憩したいなーと思いながら走ってたら、道の左側にトイレのあるパーキング発見。俺は無線インカムで「トイレ寄ってくねー」とかみさんに伝え、ウィンカーを出すと同時にハンドルを左にきった。
「あ!なんだこれ!」と気づいたときには遅かった。道とパーキングの間には大きな段差の溝があり、俺はその溝に無防備に斜めに侵入した。びっくりしたのと角度が悪かったのが重なってバランスを崩し、アクセルを開けて立て直そうとしたものの、駐車場は大きく左に傾斜している。もはや立て直しは不可能だ。俺は倒れるバイクから飛び退き、びっくりするくらいうまいこと着地した。自分で言うのもなんだが、この着地は結構カッコ良かった。(そんなこと言ってる場合じゃないだろ)
かたやバイクは無残にも横たわり、少量のガソリンが漏れ始めている。俺は急いで、バイクに取り付いた。しかし、バイクの上部は傾斜の谷側を向いていて、しかも荷物を積んだ状態だ。これがなかなか引き起こせない。そこにかみさん登場。かみさんは溝をいち早く見て取って危険を察知し、パーキングに入らずに道端にビラーゴを停めた。そして俺の転倒を見て、走ってやってきたのだ。
かみさんに手伝ってもらい、どうにかバイクを起こした。かみさんは体は小さいが、結構力持ちなのだ。
そしてダメージのチェック。左前のウィンカーレンズが割れていて、クラッチレバーの先端が折れている以外に損傷は見当たらない。エンジンは問題なく始動。
俺は飛び散ったウィンカーレンズの破片を拾い集め、パズルのように組み立てて、小分けして持ってきたガムテープで貼り付けた。クラッチレバーは先端が折れただけなので、操作に影響なし。どうやら問題なくツーリングを続行できそうだ。ああ、軽症でよかった。
せっかくだからトイレを済ませて出発。角度に気をつけて慎重に溝を越えた。で、ツーリング続行。気を取り直して安全運転でいきましょう。
ドキドキが収まらないまま狭いワインディングを走り、ニセコ五色温泉、花園温泉を通過。倶治安温泉を通過する頃には、道はだいぶ平坦になってきて、気持ちも落ち着いてきた。
道道58号を走りきり、倶治安で国道5号を右折。少し進んで道道478号を右折した。
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いや、この道きれいです。
羊蹄山の景色が素晴らしかったので、道端にゼファー750とビラーゴを停めて写真撮影。
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かみさんもこの景色に感銘を受けたようで、スマホでパノラマ写真に挑戦・・・したが、うまくいかなかったようだ。無線インカムから「あれ、できない・・・なんでだ?」と独り言が聞こえてくるのでそれと分かった。
それにしてもだ、ゼファー750のウィンカーにべたべた貼られたガムテープと、先っぽのないクラッチレバーが痛々しい。ゼファーさん、ごめんなさい。家に帰ったら速攻で、ウィンカーレンズとクラッチレバー注文しよ。
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国道478号。
素晴らしい景色の直線道路を進み、道の駅「名水の郷きょうごく」に到着。
天気はいいし、景色はいいし、気温もちょうどいいし、この頃には転倒のショックから完全に立ち直っている、単純な俺なのであった。
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「名水の郷きょうごく」にあるふきだし公園には環境庁の名水百選に選ばれた「羊蹄のふきだし湧水」があり、ここで名水を飲んだり、容器に汲むことできる。
到着する前は、容器に汲む為の行列が出来ていることを予想したが、ここの湧き水はスケールが大きく、いたるところで水が沸いているので、並ぶことなく飲んだり汲んだりできる。
我々夫婦も湧き出る名水を一口飲んでみた。冷たくておいしーい!(ような気がする)。
我々夫婦は持参した空のペットボトル2本を満タンにしたのだった。今日の夜はこの水で水割りを作って飲むつもりだ。
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こんにちは。春山先輩です。
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それはさて置き、我々夫婦は「名水の郷きょうごく」を出発し、道道97号に入った。
この道がなんとも、これぞ北海道って感じのすばらしーい道で、俺は景色にいやされながら走った。
両側に広がる広大な牧草地、とうきび畑、ひまわり畑(若干枯れ気味でしたが)。はるか彼方の山脈の稜線。俺は北海道のこんな景色が本当に好きだ。
北海道では、バイクで走りながら移り変わっていく風景を眺めるのが、最も美しい景色の鑑賞法だと思う。
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国道97号で羊蹄山の東側から南側に回りこみ、真狩村役場の交差点で66号を左折。すぐ右にある道の駅「真狩フラワーセンター」に入った。
昨日の昼食は食べ過ぎて気持ち悪くなったので、今日はここの売店で軽めの昼食だ。俺は「ゆりねバターコーンクレープ」、かみさんは「カスタードチョコクレープ」を食べた。
意外とボリュームがあって、うまかった。昼食に充分だ。
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そしてこれ!
何気なく買って食べた訳だが、これがまた困ったことになった。何が困ったかというと、このソフトクリームもまた、我々夫婦的ソフトクリームランキングの1位なんじゃないの?って美味しさなのだ。
うーん、なにがなんだか分からなくなってきた。期待せずに何気なく買ったソフトがこの美味しさとは・・・いや、これはマジで食べ比べが必要だ。
事前にチェックしていなかったソフトクリームの美味しさに衝撃を受けつつ、我々夫婦は道の駅「真狩フラワーセンター」を後にした。
道道66号から国道230号を右折し、洞爺湖方面に進む。
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サイロ展望台到着。
売店裏の広場が展望台。ここは洞爺湖のほぼ全貌が見渡せる、絶景ポイントだ。
売店前にはヒグマの剥製が飾られていて、建物の造りといい、お土産コーナーの雰囲気といい(ご当地木刀が売ってたり)、激しい昭和臭が漂っている。
かみさん、ここの売店でBoccaのヨーグルト購入。
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く、暗い!(お金入れろよ)
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サイロ展望台から少し進み、「レイクヒル・ファーム」に到着。
洞爺湖にきたらここははずせない。
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俺はバニラとチーズのジェラート、かみさんはバニラとコーンのジェラートを購入。
店の外のベンチに座って、広大な草原を眺めながら食べた。ここのジェラートはさっぱりしてて甘すぎず、ミルクの風味がきいていてとーってもおいしいのだ。
いや、ほんと、道南地方の乳製品はレベルが高い!
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「レイクヒル・ファーム」を後にして、洞爺湖温泉に到着、例によってセイコーマートでお菓子を購入した。まだ宿のチェックインには時間が早いので、洞爺湖沿いのパーキングで記念撮影。
コンビニで買ったお菓子をリュックに入れたり、もう着ないであろう防寒ウェアをバッグにしまったりして荷物を整理していると、パーキングに大型バスが入って来た。
大型バスからは、中国人か台湾人と思われる団体さんが降りてきて、付近の散策を始めた。チェックインに頃合の時間となったので、上着を着たり、ヘルメットを被ったり、出発の準備をしていたら、何故か団体さんが我々夫婦の周りに集まって来て、前後左右から我々夫婦を見物しだした。しかも、右横の人と、真後ろの人は異常に近くからガン見している。(以前もこんなことがあったような・・・)。
俺は思った。「観光名所か!」
ともあれ、この状況から一刻も早く抜け出さなければならない。我々夫婦はガン見されていることに気づかない態で、しかしギクシャクと出発準備を終え、逃げるように走り去ったのだった。
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午後2時50分。本日の宿泊地、「ザ・レイクビュー洞爺 乃の風リゾート」に到着だ。
正面の車寄せで係りの人にバイクを置く場所を聞くと、駐車場の脇の軒下に案内してくれた。そして、
「ここは防犯カメラ設置してないですから、しっかりロックお願いします。」と言った。
バイクから荷物を降ろすのを待ってそうな雰囲気だったので、俺が「降ろすのに時間かかりますからいいですよ。勝手に持って行きますから。」と言うと、係りの人は
「そうですか?」と言い、申し訳なさそうに引き上げていった。
この宿の従業員は、みんな本当に感じが良い。
実はこの宿は、去年の11月にレンタカーで宿泊して以来、我々夫婦の超お気に入りの宿なのだ。
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ゼファー750の荷物を降ろし終わった頃ちょうど午後3時になったので、チェックイン。フロントのおねえさんに「本日は満館ですので、18:00から20:00の間は夕食会場混雑しますので、少しお待ち頂くかもしれませんがご容赦下さい。」と言われた。
我々夫婦は部屋に移動し、旅装を解いて速攻大浴場に向かった。
露天風呂は貸切状態!ここの露天風呂はものすごい開放感。まるで自分が洞爺湖に漬かっているような錯覚を覚えるほどだ。いや、最高!
俺は洞爺湖と、その向こうの羊蹄山を眺めながら、独り占めの露天風呂を満喫した。頬にあたる若干冷たいそよ風が超気持ちいい。
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18時位から混雑するというので、17時30分頃夕食会場に行ってみた。まだまだレストランは空いていて、待たされることなく席に通された。サービスの赤ワインをお断りすると、ビールかソフトドリンクでもいいと言うので、俺は札幌クラッシック、かみさんはリンゴジュースをお願いした。
この宿の夕食はビュッフェ。余裕で食べたい料理をゲットし、席に戻ると既にビールとリンゴジュースが運ばれていた。我々夫婦はビールとリンゴジュースで「お疲れ様でしたー」と乾杯し、バラエティー豊富なビュッフェ料理を楽しんだのだった。
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部屋に戻ってまったりタイム。洞爺湖温泉では、4月後半から10月末までの間毎年「洞爺湖ロングラン花火大会」というのをやっていて、期間中は毎晩8:45分〜20分間程度洞爺湖の上空に花火が上がる。船で移動しながらあげる花火は意外と本格的だ。
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俺は「名水の郷きょうごく」の湧き水で作った水割りを飲みながら、転倒の反省と花火鑑賞を同時に行ったのだった。(どっちかにしろよ)
本日の走行距離は135km。
明日はいよいよ最終日。ゆっくり宿を出発して支笏湖の南岸を走り、新千歳空港で昼食とショッピングを楽しむ予定だ。
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■■ 4日目 ■■
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9月9日、火曜日。
とうとう北海道ツーリングの最終日がやってきてしまった。俺は4時に起きて朝風呂に入り、誰もいない洞爺湖畔を散歩した。
まだ日が昇りきっていないので若干薄暗いが、空には雲がまばらで、本日も好天になりそうだ。
部屋に戻って荷物の整理や、充電した電子機器の回収を行い、6時15分頃かみさんを起こした。かみさんは一時間かけて洗顔、トイレ、骨盤体操、着替えを済ませ、我々夫婦は7時15分頃朝食のビュッフェ会場に向かった。
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この宿の朝食開始時間は7時。経験上混雑した宿のビュッフェでは、開始時間から15分後に会場に行くのが肝だ。
なぜならその位のタイミングでビュッフェ会場に行くと、第一陣の料理争奪線は一段落していて、比較的じっくり料理をゲットすることができるからだ。
目論見どおり、既に争奪戦は終結していて、我々夫婦は並んだ料理をじっくり見て回った。かみさんは昨日に引き続き洋食を中心にチョイス、本日の俺は和食のおかずとおにぎりをチョイスした。
ここでも牛乳が超美味しい(たとえ和食でも、朝食前の牛乳一気飲みはかかせません)。いやほんと、道南の乳製品恐るべしって感じだ。
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部屋に戻って1時間位のんびりしてチェックアウト。
軒下に止めさせてもらったゼファー750とビラーゴに荷物を積載し、9時30分頃洞爺湖畔のお気に入りの宿を出発。
道道2号から国道453号に出て、支笏湖方面に向かった。
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超好天!
朝の空気はすがすがしいし、気温もちょうどいいし、今日は気持ちよーく走れる・・・はずだった。しかしだ、堆肥を積んでいると思われるトラックが前を走っていて、臭い。鼻がもげそうなほど臭い。我々夫婦は辛抱たまらず、道端にゼファー750とビラーゴを停車してしばし休憩した。問題のトラックとの間に距離を置くためだ。そして、再出発。
北海道ツーリングは5回目だが、今回のツーリングは過去一好天に恵まれた。今日も文句なしの晴天。我々夫婦は突き抜けるような青空の下、ツーリング最終日を味わって走った・・・しかし、臭い。鼻がもげそうなほど臭い。
前方を見やると、やっぱりだ。我々夫婦との間に他の車を数台挟んで、さっきのトラックが走っていた。トラックが遅いので追いついちゃったのだ。我々夫婦は辛抱たまらず、道端にゼファー750とビラーゴを停車してしばし休憩したのだった。
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北海道らしい景色の中を暫く走ると、それまで開けていた景観から、徐々に左右に樹木が密生してきて、山道の様相を呈してきた。国道453号から国道276号に入り、少し進むと道の駅「フォーレスト276」の手前右側に「きのこ王国」があった。ここはツーリングマップルに載ってるので寄ってみることにした。
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我々夫婦は右のウィンカーを出し、対向車が途切れるのを待って「きのこ王国」の駐車場にゼファー750とビラーゴを入れた。俺は車道から駐車場の段差を超慎重に超えた。昨日の転倒以来、段差恐怖症になっているのだ。
無事に段差を乗り越えて、念願の(それほどでもないけど)「きのこ王国」到着。
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うわさの100円きのこ汁を飲んだ。
きのこのだしが利いててうまい。寒いときに飲んだら超美味しいはずだ。値段が100円っていうのが、これまたいい。
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そして、野菜の直売所でとうきび購入。二種類のとうきびを一本づづ購入した。
かみさんは北海道に来ると、とうきびを買って帰らないと気がすまないのだ。
「きのこ王国」を後にして国道276号、別名支笏国道を走った。支笏湖の南岸の道は両側が樹木に覆われていて、たまに樹木の間から支笏湖が見え隠れするくらいの、あまり面白くない道だ。平日で、しかも道央に近づいているので交通量も多い。(って言ってもそこは北海道だから、快適なペースで流れている)
支笏湖南岸を通過し、国道276号から道道16号に入った。我々夫婦は無線インカムで「もうすぐ着いちゃうねー」とかいいながら進んだ。毎回のことだが、スカイツーリングで千歳空港が近づいて来ると、だんだん寂しくなってくる。
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道道16号から国道36号を右折し、左側の分岐から道道130号に入った。北海道ツーリングも本当に終盤だ。
余分なガソリン抜き取りの為、ANA指定のガソリンスタンドに到着。ここのスタンドは今年から厳しくなったようで、タンクのガソリンを一度全部抜いてから、改めて1リットルだけ給油してもらった。うーんシビアだ。羽田空港到着後、指定のスタンドに行くのに迷子になったらガス欠になっちゃうかも知れないじゃないか。なんだかドキドキしてきた。俺は一応、ゼファー750とビラーゴのフユーエルコックをリザーブにしておいた。そして出発。
今年から抜き取り証明書は不要になったようだ。
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ANAの貨物エリアに到着。
所定の手続きと、バッテリー端子取り外しを終え、ゼファー750とビラーゴを預けた。
タクシーを呼んでもらい、新千歳空港の旅客ターミナルに移動
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とりあえずは昼食だ。
今回の昼食はラーメン横丁の開高。(前回もそうだったような・・・)
俺は赤味噌のラーメン、かみさんは白味噌のラーメンにチーズが乗ったやつを食べた。食べ比べてみたら、赤味噌のスープのほうが香ばしくてうまかった。
で、ゆっくりお土産ショッピング。大量のお土産をゲットし、航空貨物で送った。おみやげの到着は明後日。なので出勤一日目には間に合わないが、まあしょうがない。
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そしてこれ。ルタオのソフトクリーム。
バニラとフロマージュのミックスを購入。ああ、やっぱルタオすげー!
さてと、千歳空港での食事やショッピングも気が済んだので、搭乗口でのんびりすることにしよう。
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エンジニアブーツを脱いで保安ゲートを無事通過し(エンジニアブーツはつま先の鉄板が探知機に反応するのだ)、ジュースを買って我々夫婦とゼファー750、そしてビラーゴが搭乗する、16時30分初のANA70便の搭乗口付近でくつろいだ。
俺は新千歳空港に着陸する飛行機を眺め、「3日前にもどりてーなー」と、しみじみ思ったのだった。
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