5時に起きる予定が4時30分にすっきりと目が覚めた。歯をみがいてトイレを済ませ、2階の居間に行き、俺は出発の準備にとりかかった。デジカメ、スマホ、無線インカム等、電子機器の充電は昨日までに完了してある。
とはいえ、バイク2台のシートカバーをはずしたり、サドルバッグをかみさんのビラーゴに取り付けたり、ツーリングバッグをゼファーにくくりつけたり、天気予報をチェックしてたらいつの間にかYAHOO知恵袋のくだらない質問に没頭してたり、ツーリングの朝はなにかと忙しいのだ。
5時になると階下の寝室でアラームの音が鳴り、「よいしょーっ!!」と、かみさんが起きる為に気合を入れる声が聞こえてきた。「あー眠い」とか「あー寒い」とか「あー痛い」とか「あー痒い」とかぼそぼそぼそぼそ言いながら階段を上がって来て、ほぼ半睡状態で、何かにつき動かされるように出発の支度を開始した。ちょっと怖い
この時期のツーリングは、ウェアが悩みどころだ。なぜならば、朝晩は冷えるが、日中は暑くなるからだ。我々夫婦は比較的薄手のウェアを重ね着し、暑くなったらインナーを脱ぐ作戦でいどむことにした。
6時10分、出発準備完了。いつものセルフスタンドでゼファー750とビラーゴのタンクを2台一遍に満タンにし、緑燃える高原を目指して走り出したのだった。
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国道122号に出て北上。今回の往路は久しぶりに下道だ。帰路は高速でビューンって帰ってくるつもりですけど。
東北道脇の混雑ポイントをすんなりと走りぬけ(この日は意外にすいていた)、快調に進んだ訳だが、この時間、まだ気温が上がってなくて快調に進んじゃってたらだんだん寒くなってきた。
我々夫婦は無線インカムで協議し、マクドナルドとかガストに入ってモーニング食べてコーヒー飲んで少し温まろう!ということになったのだが、この辺りの沿道にはそれらの店がまったくない。
しょうがないから、道の駅「はにゅう」の駐車場にゼファー750とビラーゴを入れ、ピーナッツバターのランチパック(なにげに好物)と暖かい缶コーヒーを飲んだ。
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やっぱり休憩は大事だなっ!回復した血行と徐々に上がってきた気温とあいまって、休憩の後はさほど寒さを感じることはなくなった。
道の駅「はにゅう」を出発して少し走り、館林市街に入るとガストとかマクドナルドを次々と発見。ちょっと残念。俺はガストのモーニングが好きなのだ。エスプレッソもだ。
桐生の市街地を越えると国道122号線は渡良瀬渓谷の道になり、進むにつれ山道っぽくなってきた。道の右側は渡良瀬渓谷、道の左脇には森が迫り、木々の緑がこの季節特有の色彩をはなっている。少し交通量が多いが、我々夫婦はのんびりと、しかし気持ち良く走り、草木ダムの駐車場に入った。
駐車場には4輪は一台もなく、ツーリングのバイクが数台停まっていた。
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草木湖をながめながら、しばし休憩。
草木ダムを出発すると、道はすぐに群馬県みどり市から栃木県日光市になり、交通量は徐々に少なくなっていった。
全長2,765mの日足トンネルを通過し、国道120号を右折し、5kmほど走ると日光東照宮。この辺りはさすがに観光の車で混雑している。
時刻は12:00ちょっと前。気分はすっかりお昼ごはんだ。観光地っぽい料理が食べられそうな店を探したがバイクを止められず、しょうがないからガストでステーキを食べた。朝食はガストで食べたかったのに食べられず、昼食は湯葉料理とか食べたかったのにガストのステーキ!ああ、なんという運命のいたずら・・・(それほどのことじゃねーだろ)
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国道119号から県道169号を左折して霧降大橋を渡り、ツーリングの目的の一つ、霧降高原道路に入った。
追い越し禁止区間をハーレーのツーリングファミリーが超低速で走行していて、まいったな、と思いながら追走していたら、左によって先に行かせてくれた。ああ、良かった。
霧降高原に向けてグングン高度をあげ、記念撮影のため途中の駐車場に入った。
駐車場はほぼ満車。バイク置き場がないので、空いているスペースを見つけてゼファー750とビラーゴを停めた。
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駐車場から日光方面(だと思う)を見下ろす。
だいぶ登ってきたので、むちゃくちゃいい景色だ。
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かみさん渾身の自撮り
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霧降高原道路!
道の両側は、既に大笹牧場の敷地だ。
この時期の霧降高原は、緑がきれいで、空気が爽やかで、ほーんとに気持ちいい。
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大笹牧場到着。
予想はしていたが、予想をはるかに上回るバイクの数だ。
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我々夫婦は空いているスペースを見つけてどうにかゼファー750とビラーゴを停め、大笹牧場のレストハウスに向かったのだった。
レストハウスの売店を見てまわり、かみさんがワッフルとチーズをゲット。宿に着いてからおやつに食べる魂胆に違いない。
さらにかみさん、外の売店で牛乳を買い、おいしいおいしいと飲んでいた。
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そしてこれ、評判のソフトクリーム!
おお、評判になるだけあってうまい!
ミルク味濃厚でこくがあり、さりとてしつこくなく、舌触りが超なめらか。
そしてなにより、おいしいソフトクリームは食べた後の、後味が違うのだ。
かみさんが「ベスト5に入る」と言っていた訳だが、もはやどこのどれが何位だったかよく分からなくなってきた。
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大笹牧場を出発して、県道169号を走りきり、県道23号を左折。川治ダムを通過して国道121号に入った。龍王峡を越えて5kmほど進むと鬼怒川温泉だ。
本日の宿は朝食のみのプランなので、コンビニでおやつとディナーを大量に購入し、軍物のメッセンジャーバッグに無理やり押し込んで宿に向かった。
午後3時15分。
本日の宿泊地、「鬼怒川パークホテルズ」に到着だ。
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鬼怒川パークホテルズの敷地内には複数の宿泊施設があり、我々夫婦が宿泊するのは最もエコノミーなパークコテージ。
WEBやパンフレットには、「全く新しい感覚のアメリカンカジュアルハウス」と書かれているが、別段普通のコテージだ。
内装の色使い、インテリア、飾られた絵画がなんとなくアメリカのモーテルっぽい雰囲気をかもし出しているものの、ちょっと残念な感じは否めない。
ま、安いからいいですけど。
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パークコテージの宿泊料金は、うちの会社の福利厚生の契約を利用して素泊まり1名様3,000円。我々夫婦は朝食付で1人4,400円のプランを予約した。
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部屋は鬼怒川沿い。ロケーションはいいのだが、西日が当たって暑い。パークコテージは、梅雨明けまでクーラーが入らないのだ。
とはいうものの、山の向こうに日が落ちたら、あっという間にいい感じで涼しくなってきた。それどころか、すぐに窓を開けていられないほど寒くなったのだった。
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宿についたら、とりあえず風呂だ。
我々夫婦は早い時間に宿に到着して、速攻で風呂に入ってビール飲んで(かみさんは飲まないけど)お昼寝することを生き甲斐としているのだ。
大浴場はすいていた。
先客は3人。俺とほとんどすれ違いに出て行き、その後俺が上がる直前に1人入ってくるまで貸切状態となった。
俺は体と頭を洗って、内湯につかり、続いて大樽風呂というのに入り、最後に露天風呂でくつろいだ。
新緑のこずえ越しの陽光がきらきらと輝いていて、すごーくいい気分だ。
ちょっと塩素臭がするけど、気にしない!
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風呂から上がって、俺はビール飲んで、かみさんはジュース飲んでおやつ食べて、好例の昼寝。
目が覚めたら、外はとっぷりと暮れていた。で、好例のゴージャスなコンビニディナー。お惣菜のお新香やイカの一夜干を食べながら、またまたビール。いつも家では発泡酒か第三のビールなので、普通のビールがとてもおいしく感じるのであった。ビールの後は缶のハイボールを飲んで就寝。
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5月25日、日曜日。4時30分起床。
ここの大浴場は朝5時からなので、5時ちょうどに大浴場に行った。
相変わらずすいていて、先客は1人。俺があがるまでその他には1人もこなかった。おれはゆっくりと内湯と露天風呂につかった。
部屋に戻るとまだかみさんは寝ていた。
俺は一休みして、おごそかに荷物の整理をはじめたのだった。
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朝7時30分。
朝食の時間になったので、会場の食堂に向かった。
朝食は、和食。鮭の粕漬け、サラダ(プチトマトがめっちゃうまかった)、手作り豆腐(豆乳状のものが鍋に入っていて、火に掛けると固まって豆腐になる)、ごはん、味噌汁、漬物、そのた諸々(忘れた)といったメニューだ。手作り豆腐はちょっと柔らかめだったが、ごはんにかけて食べたらおいしかった。つーか、どのおかずもおいしくて、全体的においしい朝ごはんでした!
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部屋に戻って30分くらいゆっくりして、朝8時30分頃チェックアウト。
宿の方に記念写真を撮ってもらった。
荷物をゼファー750に括りつけ、8時50分頃鬼怒川温泉を出発。
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国道121号を南下。
お土産やさんが開店していたのでよってみた。
会社のおみやげに、日光ラスク購入
さらに国道121号を南下して、今市インターから日光宇都宮道路に乗った。
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日光宇都宮道路から東北自動車道に入り、佐野サービスエリアで休憩。
まだまだ、すいている東北道の上りを快調に走り、浦和から首都高に入った。
午前11時50分。
今朝鬼怒川温泉を出発してから160km、昨日の朝自宅を出発してから385km走って無事に帰宅したのであった。
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