8時起床、速攻で支度をして8時30分出発。ツーリングに行くのに、こんなに遅く出発するのは始めてだ。多分。
通勤時間帯、混雑している12月の都内をがまんして進んだ。篠崎インターから京葉道路に乗ったわけだが、予想通り高速道路も混雑していた。やっぱりツーリングは早朝出発にかぎるなあ・・・と、改めて思ったのだった。
京葉道路の混雑は進むにつれ解消し、宮野木ジャンクションを越えた辺りからは快適に走行できるようになった。
天気は超快晴。きれいな青空がどこまでも広がっていてほとんど雲がない。今朝の天気予報では、「真冬の冷え込みになるので、一年で一番暖かい格好で出掛けて下さい。」と言っていた。確かに気温は低いが、真冬用の装備で太陽光を受けながら走っているので、全く寒さを感じない。
混雑を抜けてからは気持ちよーく走り、市原サービスエリアに到着。俺は二輪置場にゼファー750を停め、グローブをとってカウルとメーターの隙間に突っ込み、ヘルメットを脱いでハンドルに掛けた。そして、とりあえずトイレに向かった。バイク置場とその周りには、たくさんのバイクが停まっていた。
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トイレを済ませ、暖かい缶コーヒーを飲んで小休憩。
二輪置場に戻ると、大型スクーター乗りの3人組のグループが出発準備をしていた。その中の一人、DN-01のライダーが俺に「どちらまで?」と言った。60歳くらい(多分)の、優しそうなおじさんだ。
俺は「いやあ、竹岡ラーメンでも食べに行こうと思いまして・・・」と答えた。
するとおじさん「ああ、竹岡式ラーメンなら梅乃屋がいいよ。梅乃屋以外はまがいモンだから」と言った。
「そうなんですか?いや、梅乃屋に行くつもりだったんですけど」
「梅乃屋は11時開店じゃないかな・・・・」おじさんはジャケットの袖をめくり、腕時計を見て「まあ、開店前からならんでるけどね」と言った。おじさんはオープンフェイスのヘルメット被り、DN-01に跨ってバックしながら「じゃあ、気をつけて」と言って、仲間二人と出発して行った。俺は「ありがとうございました」とお礼を言い、自分の腕時計で時間を確認した。時刻は10時。梅乃屋は富津竹岡インターからすぐなので、このまま行ったら10時30分位には到着してしまいそうだ。とは言え、俺はいそいそと出発の準備を開始した。それと言うのも、俺のインターネット事前リサーチによれば、梅乃屋の開店時間は、平日は11時だが土日は10時のはずだからだ。
それにしてもだ。竹岡式ラーメンて、やっぱ有名なんだなー、って感じだ。
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予定通り、富津竹岡インターで館山自動車道を降りた。
いやほんと、久々のツーリングだーーーっ!風もなく、文句なしの天気だし、俺はなんだか嬉しくなって道端にゼファー750を停車した。ヘルメットをとって完璧な空をみあげた。うーん、気持ちいいなあ!
富津竹岡インターから県道91号を進み、海沿いの国道127号を右折。すぐ右の小道に入っていくと、小道が再び国道127号と合流する手前に、梅乃屋はあった。
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午前10時40分。出発から110km走って本日の一番目の目的地、富津市竹岡の梅乃屋に到着した。
俺のリサーチ通り、梅乃屋はすでに営業していた。懸念していた、順番待ちの列はできていなかった。梅乃屋の駐車場は店舗から少し離れた場所にある。そこに俺はゼファー750を停めた。
開き戸を開いて店に入り、後ろで戸を閉めようとしたら、これがうまく閉まらない。建てつけが悪いようで、完全にしまる手前で止まってしまうのだ。戸を閉めようと悪戦苦闘していると、店のおばさんが「そのままでいいですよ。ガタガタでうまく閉まらないから」と言って「あはははははは」と笑った。地元の常連さんと思われるお客さんが何人か、一緒に「あはははは」と笑った。
梅乃屋に行ってみようと思っている人のために、一応参考のために言っておくと、梅乃屋の開き戸は建てつけが悪いので注意が必要だ。(そんな情報いらないから)
俺はあいている席を見つけて腰をおろし、梅乃屋の王道、薬味をトッピングしたラーメンを注文した。店内はほぼ満席。厨房とホール(っていうほど広くないけど)で3人のおばさんが楽しそうに働いていて、ラーメンを食べに来た地元の高校生と「今日は富士山がきれいに見えるね」と言った世間話をしていた。
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10分程待つと、インターネットで見たとおり、黒々としたスープのラーメンが運ばれて来た。
梅乃屋の麺は熟成乾麺。スープはチャーシューの煮汁を乾麺を茹でたお湯で割っただけという、とてもシンプルな作りだ。麺の上には、これってチャーシュー麺なんじゃねーの?ってくらいのチャーシューと、刻んだ玉ねぎ(トッピングの薬味)!が大量に乗っている。ちなみに長ネギはない。ラーメンの値段は600円、薬味をつけるとプラス50円だ。
俺はさっそく食べてみた。どれどれ・・・ん?うーん・・・うんうん、え?うーん、なるほど、へー!って感じだ。(どうなんだよ!)
思ったほどしょっぱくなく、意外とさっぱりとした味のラーメンだ。乾麺と大量の玉ねぎが独特の味わいをかもし出している。美味しいラーメンっていうより、面白いラーメンって感じ。チャーシューは柔らかくて旨い。全体的に、行列が出来るほどのラーメンではないような・・・。まあ、話のネタとしては悪くないし、何回も食べてるうちに癖になる味かもしれない。俺は約10分でスープまで完食し、「ごちそうさま!」と言って店を出たのだった。やはり、戸は完全には閉まらなかった。
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走行再開
国道127号の海沿いを南下。今日は本当に完璧な冬晴れだ。空気がすごーく澄んでいるようで、遠くの景色がキラキラと輝いて見える。梅乃屋のおばさんと、地元の高校生が話していたとおり、内房の海の向こうに、大きな富士山がくっきりと見えていた。
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国道127号から国道410号を走って房総半島の南端付近まで進み、房総フラワーラインに入った。国道128号方面の看板がある交差点を、多分これだよなーと思いながらを左折したら、その道が安房グリーンラインだった。ああ、良かった。安房グリーンラインの南房総市白浜側の入り口は分かりにくいので、これまた注意が必要だ。(本日のプチ情報その2)
安房グリーンラインは安房地域広域農道南部線の別称で、2010年4月1日に全線開通した、まだ新しい道だ。最近インターネット上に、よくツーリングレポートが上がっているので、俺も走ってみたかったのだ。
グリーンラインの南端から北上を開始すると、すぐに白浜トンネルだ。それを抜けて少し行くと、左側に海が見渡せる景色のいい場所があった。その他はあまり景色のいい道ではないが、穏やかな起伏と適度なカーブ、そしてきれいな舗装と広い道幅の走りやすい道だ。なによりも、車がほとんど走っていないのが最高だ。俺は南房総市白浜から南房総市千代の区間、約16kmを気持ちよーく走ったのだった。
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竹岡式ラーメン食べたし、安房グリーンライン走ったし、本日のツーリングの目的は達成だ。さ、帰ろ。
安房グリーンラインから県道88号、県道89号を走り、鋸南富山インターから普通館山道路に乗った。市原サービスエリアに入り、缶コーヒーを飲んで休憩。かき揚げうどんでも食うかと思ったが、おなかがすいてないのでやめにして(いちいち書かないでいいから)、スタンドで給油して出発。
宮野木あたりから混むんだろーなー、と思いきや、意外なことに館山道も京葉道もすいていた。
午後3時25分。出発から316km走って無事に帰宅したのだった。
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