相変わらずと言えば相変わらずな訳だが、ツーリングに出かけるときの俺は、自分でも関心しちゃうくらい早起きだ。今回も3時起床。携帯の目覚ましですっきりと目覚めた。昨夜早寝した甲斐があったと言うものだ。
温泉セットや雨具を押し込んだ振り分けバッグをゼファー750の後部シートに載せ、3時40分頃自宅を出発。久しぶりに国道4号を北上し、道の駅「ごか」で一回目のトイレ休憩。この時点で4時50分位。世の中はまだ夜中の様相だ。
俺が出発の準備をしていると、ツーリングに向かうと思われるW650が駐車場に入って来た。世の中には早起きな人がいるものだ。ライダーはバイク置き場にW650を停め、シートから降りてヘルメットをはずした。俺と目があい、お互いペコっと頭を下げて挨拶したのだった。
この時期はウェアの選択が難しいのだが、今日の俺は長袖Tシャツの上に革ジャン。ジーパンの下には密かに、ヒートテックの股引を履いている。振り分けバッグには、薄手のフリースが入れてある。今日はあまり陽光が期待できないし、日光から霧降高原のあたりは標高が高いので、念のために持ってきたのだ。
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利根川を渡ってすぐに国道354号を左折。暫く走って国道122号を右折。館林市から太田市を通過して桐生市に入った。
広沢高架橋の側道に入り、国道50号と分かれて進む。国道122号のこの先は、未体験ゾーンだ。桐生の市街地を抜けると、道は渡良瀬川ぞいの山道になってきた。とは言え交通量は以外に多い。
しばらく進むと国道122号の左側に、道の駅「くろほね・やまびこ」の看板があった。俺は駐車場にゼファー750を入れて停車した。
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「くろほね・やまびこ」は、なんだか私営のドライブインみたいな道の駅だ。ここでトイレを済ませ、缶コーヒー休憩をとった。
長時間走っていたら、やはり段々寒くなってきた。なのでグローブを冬用のものと交換し、薄手のフリースを革ジャンの下に着込んで出発した。備えあれば憂い無し!さすがは俺だ。
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道の駅「くろほね・ヤマビコ」を出て日光方面に進む。国道122号の右側には渡良瀬渓谷線が走り、その向こうには渡良瀬川が流れている。桐生市街から離れて行くと段々交通量が減ってきて、俺は穏やかなワインディングを気持ち良く走った。
すぐに草木湖に差し掛かり、右に草木ダムの駐車場があったので入ってみた。駐車場にはソロやグループのバイクが沢山停まっていた。俺は展望台に登り、草木湖の風景を眺めた。写真を数枚撮って展望台を降り、そして出発。駐車場には大勢のライダーが、何をするでもなくたむろしている。そんな中出発するライダー(俺)は、他のライダー達の注目を浴びている(ような気がする)。俺は若干緊張しながら発進し、緊張ゆえに運転がギクシャクし、出口でちょっとバランスを崩し、右足をテッテケしながら駐車場から走り去ったのだった。超はずかしい・・・
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沢入トンネルを越えて群馬県から栃木県に入り、足尾トンネルを越えて走る。いまや道の右側に雄大な景色が広がり、交通量もだいぶ快適な感じになってきた。全長2,765mの日足トンネルを越えると、すぐに国道120号の交差点だ。これを左折するといろは坂を越えて中禅寺湖、右折すると東照宮を越えて宇都宮方面。俺は右折ラインに入り、先頭で信号が青に変わるのを待った。まだ7時台だというのに、いろは坂方面は既に混雑していた。国道120号の宇都宮方面から来た車が、低速で交差点を通過して中禅寺湖方面に進んでいく。見ると、ほとんどの車が多府県ナンバーだ。テレビのニュースで、日光の奥の方は紅葉が始まったと言っていたので、紅葉見物なのかも知れない。
車の列にならんでW650が進んで来て、交差点に差し掛かった。低速で中禅寺湖方面に進みながら、W650のライダーが俺の方を見た。オープンフェースのヘルメットを被ったライダーの顔が「あっ!」と言う形になったかと思うと、左手をあげて俺に向かって振った。誰だ?あの人・・・「あっ!」
俺の表情もフルフェイスの中で「あっ!」っていう形になった(多分)。今日の明け方、道の駅「ごか」で、あとから入って来たライダーだ。会話はしなかったが、お互いにペコっと頭を下げて挨拶した、あのW650乗りの人だ。青いメットにグレーのジャケット、間違いない。多分国道4号と国道119号を通って来たのだろう。俺は走り去って行くライダーの後ろ姿に向かって、あせって手を振った。ライダーは低速で進みながら、再び左手を高々と挙げて、手を振り返してくれたのだった。
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信号が青になり、俺は国道120号を右折した。東照宮を越えて少し進み、県道169号を左折。霧降高原道路に入って行ったのだった。
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山道を暫く登ると、道はやがて高原地帯に差し掛かり、道の両側は広々とした草原になる。所々に放牧されたう牛が数頭かたまっていて、道のすぐ側らの群れに至っては、モーモーモーモーうるさくてしょうがない。とは言え、開放的な風景と牧歌的な雰囲気。高原かくあるべしって感じだ。
霧降高原道路は、今回で2度目。近場の高原道路としては、すごーく気もちのいい場所なのだ。
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大笹牧場で缶コーヒー休憩。
まだ時間が早いせいか、バイクは俺のゼファー750を含めて3台だけだ。
大笹牧場を後にして、急勾配のくねくね道を10km弱降りて行き、県道23号を左折。少し走ると、右側に「四季の湯」の看板があった。
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午前9時30分。出発から206km走って本日の目的地「四季の湯」に到着。インターネットで調べたところによれば、「四季の湯」の営業時間は午前8時〜午後8時受付なので、もう入れるはずだ。
駐車場にゼファー750を停め、革ジャンと薄手のフリースを脱いで荷台にネットで括りつけた。振り分けバッグから入浴セット(タオル、バスタオル、洗面用具、ブラシ、下着が入った袋)を引っ張り出し、小脇に抱えて建物に入って行った。
受付のおじさんに500円払い、脱いだブーツをたたきに置いて入場。脱衣場で服を脱いでかごに放り込み、タオルを持って浴室に入って行った・・・・というより、ここは露天風呂だけで内湯がないので、脱衣場から露天風呂に出て行った。ちなみにここの脱衣場には鍵付きのロッカーがない。なので、貴重品は建物入り口の下駄箱の脇にある、貴重品用ロッカーに入れて置く必要がある。
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露天風呂は空いていた、と言うより、俺の他に先客が一人いるだけだった。露天風呂から周りの山や自然が見渡せ、明るく開放的な雰囲気だ。俺は賭け湯をして温泉に浸かった。
長時間走行で、体が結構冷えている。寒くなってくると、この湯船につかる瞬間の気持ちよさといったら、もうなんつーか、自然に「うぇ゛〜〜」と声が出る感じだ。
黒部温泉の元湯「四季の湯」は露天風呂と、洗い場があるだけのこじんまりとした入浴施設だ。
温泉の湧出口敷地内にあり、源泉からそのまま湯船にかけ流しているらしくすごーくいい湯で、もちろん塩素臭はしない。
泉質はアルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)で、疲労回復や冷え性、神経痛、関節痛、筋肉痛、運動麻痺、アトピー性皮膚炎などに効果があるらしい。
俺は満足して「四季の湯」の建物を出た。
ああ、気持ちよかった。気温が上がってきたようで、もはや股引や薄手のフリースは必要ない。それらのものを振り分けバッグに押し込み、革ジャンを羽織って出発。
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県道23号を戻り、霧降高原道路の交差点を通過して暫く走り、国道121号に入った。川治温泉、鬼怒川温泉を越えて走る。国道121号沿いにはお土産屋さんがたくさんある。どんだけたまり漬本舗いっぱいあるんだよ!って感じだ。俺はそんなたまり漬け本舗の一つに入り、きゅうりの漬物と日光ゆばを購入した。そして出発。今市インターから日光宇都宮道路に乗り、宇都宮で東北自動車道に入ったのであった。
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こんにちは、早川ビトです。
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それはさて置き、大谷パーキングで休憩。
今日は朝食を食べていないので、ここで早めの昼食にするつもりだ。(むむむ、この流れは・・・)
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昼食はかき揚げうどん!(やっぱりだあぁぁぁぁぁっ)
いやー、パーキングエリアのチープなかき揚げうどん!最高!
うどんを食べ、トイレを済ませて出発。まだ午前中なので、東北自動車道は空いていた。東北自動車道からそのまま首都高に入り、扇大橋で一般道に下りた。
午後12時35分。出発から390km走って無事に帰宅したのだった。
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