4時起床。ゼファー750にキャンプ道具を積載して5時出発。久々のキャンプツーリングなので、忘れ物がないか若干不安を残しつつ、国道122号を北上したのだった。
浦和インター近くのGSで給油。国道122号から国道354号、国道17号(上武道路)、国道50号を走り、前橋市街で再び国道17号に入った。
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バイパスで利根川を渡って吉岡町に入り、道の駅「よしおか温泉」で休憩。ここは、日帰り入浴施設がメインの道の駅だ。ソフトクリームを食べたかったのだが売ってなかったので、しかたなく自動販売機のアイスクリームを食べた。
今日の服装は、ジーンズと半そでTシャツの上にメッシュジャケット。時刻は8時30分くらいだが、既に相当な暑さだ。
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国道17号から国道353号を左折し、長野街道を進む。中之条のあたりで国道145号に入った。川原湯温泉を超えて黙々と進み、国道292号を草津方面に向かった。
時刻は10時40分。いやー、腹減った。考えてみれば、今日は朝から道の駅の自販機アイスクリームしか食べていないのだ。と思いながら走っていると、道の左側に営業中のお蕎麦屋さん発見。
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俺は、駐車場にゼファー750を入れてエンジンを停止した。手袋を脱いで荷物のネットに突っ込み、ヘルメットをはずしてミラーに引っ掛けた。そして店に入って行った。店の名前は「草庵」。ご主人は髭面の芸術家風のおじさんで、店のBGMは70年代のフォークソング(神田川とか)のインストゥルメンタルだ。
俺はメニューを見て検討し、舞茸そば(1,000円)を注文した。10分程で手打ちのざるそばと、舞茸や山菜のてんぷらが運ばれてきた。そばもてんぷらも普通に美味しかった。それよりも、店の奥さんが後から「よろしかったら召し上がって下さい」と出してくれた、糠漬けとトウモロコシがすごーく美味しかった。
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国道292号をさらに進み、道の駅「草津運動茶屋公園」を超え、突き当たりを左折。志賀草津道路を走る。草津スキー場の辺りから道は急勾配のつづら折れになる。白根火山ロープウェイ乗り場を通過し、硫化水素ガスが噴出す殺生河原を超えると、素晴らしい眺望の明るい道となった。
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道路脇の無料パーキングに停車して休憩。
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絶景を眺めつつ、やたらめったら写真を撮ったのだった。
て言うか、もっと写真うまくなりたいぜ!
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有料の白根山駐車場には入らずに、ということは必然的に湯釜は観ずに(車で一回観に来たことあるからいいのだ。湯釜まで徒歩で時間かかるし・・・)、Uターンして国道292号を戻る。草津のT字路を右折して少し走り、県道59号を右折。案内板にしたがって「つまごいパノラマライン」に入った。
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おお!つまごいパノラマライン!!
俺はこんな感じの牧歌的な道が大好きだ。
左右を広大なキャベツ畑に囲まれた明るい道を俺は気持ちよく走り、バラギ高原キャンプ場に向かったのだった。
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午後12時50分。出発から249km走って本日の宿泊地、「バラギ高原キャンプ場」に到着だ。
受付で宿泊者カードを記入し、一人分の料金1,000円を支払った。このキャンプ場は乗り入れ禁止なので、バイクの置き場所を確認すると、炊事場脇まで乗り入れていいと言われた。
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炊事場の脇にゼファー750を停め、俺はキャンプ場内を歩いて回った。この時点でキャンプ場の利用客は、俺の少し前に到着したファミリーが一組。俺はファミリーから充分離れた一角に設営場所を決定したのだった。
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設営完了。
さ、買出しと温泉行こ!
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さて、キャンプ場から一番近いスーパーまでの道の説明だ。
パノラマラインを草津方面に戻り、県道112号を右折。暫く走ると国道144号に突き当たるので左折。数百メートル進むと国道144号の右側にAコープがある。ここがキャンプ場から一番近いスーパーだ。売り場はそこそこ広く、品揃えも充分で何でもそろうが、野菜類の小売は一切ないのでソロキャンパーにはちょっと不便だ。
今日の夕食はノープランだったのだが、手軽になんちゃってイタリアンで済ませることにした。ベーコン、トマト、チーズ、サンマの蒲焼缶、ウィスキー、日本酒、ベビースターラーメン、ミネラルウォーター、明日の朝食用にミルクパン等購入。
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一度キャンプ場に戻って食材を下ろし、日帰り入浴施設「湖畔の湯」にバイクで向かった。
湖畔の湯はキャンプ場から、パノラマラインに出る道沿いにあり、歩いて5分位の距離だ。でかい看板があるので、すぐに分かるはずだ。
俺は券売機で入湯券(大人一人500円)を購入し、受付に渡して入場したのだった。
湖畔の湯には露天風呂はなく、浴槽と洗い場だけのシンプルな入浴施設だ。檜風呂と岩風呂の浴室があり、日によって男湯と女湯が入れ替わるようだ。この日は、檜風呂の浴室が男湯になっていた。ここのお湯はやわらかくて、すごーくいいお湯だ。
湖畔の湯の泉質は、アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性温泉)。神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・疾病・冷え性等に効果があるらしい。
風呂から上って休憩所でのんびりして、汗がひくまで涼んだ。自販機で一番搾りを買ってウエストバッグに突っ込み、急いでキャンプ場に戻った
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風呂上りの一時。日差しが大分柔らかになり、穏やかな風が思いのほか涼しくていい気持ちだ。
そんな中俺は、お約束とも言えるビーフジャーキー&ビールを楽しみながら、スティーブンキングを読んでまったりしたのだった。(スティーブンキングじゃ、まったりできんだろ)
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ちなみに、このキャンプ場はバラギ湖の湖畔に位置しているのだが、藪があるのでサイトから湖はほとんど見えない。
ちょっと残念だ。
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ビールを飲み終えて日本酒に移行し、サンマの蒲焼缶をつつきながら調理開始。本日の料理はなんちゃってイタリアンだ!(だから知ってるよ)
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今日は焚き火はいいかなー、と思っていたのだが、食事が早く終わって暇になっちゃったので、やっぱりやることにした。
日が落ちてから急に涼しくなり、すごーく快適な気温になってきた。時刻は19時。現時点でキャンプ場の利用者はファミリーが3組と、ハーレー乗りのソロキャンパー、そして俺だ。俺は、小枝を折って焚き火に放り込んだりしながら、ウィスキーをちびちび飲んで静かな夕べを過ごしたのだった。
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9月5日日曜日。携帯の目覚ましで4時30分起床。
昨夜はすごーく過ごしやすい気温で、夏用の寝袋で暑くもなく、寒くもなく、ぐっすりと快眠した。なのですっきりと目覚めた。ヘッドランプの明かりでマットや寝袋を片付け、靴下を履き、半ズボンをジーンズに着替えてテントの外に出た。辺りはまだ夜中のように暗い。空気がひんやりとして、いい気持ちだ。
トイレに行って洗面を済ませるころ、あたりが段々明るくなってきた。俺はテントの側らに戻り、コーヒーを沸かした。朝食用のミルクパンをちぎって食べながら、超さわやかな空気を楽しんだのだ。
朝食を終えて撤収開始。マットや寝袋をズタ袋に押し込み、スタッフバッグに小分けされた小物を、無造作にズタ袋や振り分けバッグに放り込んだ。テントは丸めて収納袋に突っ込み、フレームとペグはズタ袋の隙間に押し込んだ。
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朝6時30分。
荷物をゼファー750のタンデムシートと荷台に括り付け、トイレを済ませて出発準備完了。エンジンを始動してすぐにキャンプ場を出発し、道端にゼファー750を停車して暖気した。エンジンの回転が安定するのを待ち、この辺りは高度が高いので、アイドリングを若干高めにして出発したのだった。
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早朝のパノラマライン。
道の両側に広大なキャベツ畑が広がり、遠くの山すそが朝もやに霞んでいる。志賀草津道路のような山岳スカイラインぽい道もいいが、パノラマラインのように明るい田舎道を早朝に走るのは、ほんとうに最高だ。
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パノラマラインの途中の「愛妻の丘」によってみた。ここは嬬恋という地名にちなんで「愛妻の丘」と命名されているらしい。ちょっと恥ずかしい・・・
ここにある展望台のような台は、叫び専用台というそうで、日本愛妻家協会(そんなのあるんだ?)が「主催するキャベツ畑の中心で愛を叫ぶ」(通称キャベチュー)っていうイベントの会場になっているらしい。そう言えばテレビで見たことあるなあ・・・
俺は叫び専用台に登り、正面の浅間山を眺めながら鐘を鳴らしてみた。そして出発。
つまごいパノラマラインから国道144号を左折し、国道145号、国道353号を経て国道17号を東京方面に右折。少し走って、渋川伊香保インターから関越自動車道に乗った。
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時刻は8時過ぎ。朝の関越自動車道は空いていた。順調に走行して寄居パーキングで休憩。寄居パーキングは星の王子様PAと言い、今年6月に新装オープンしたらしい。売店やレストランが南フランスをイメージした造りになっていて、バイク置き場までお洒落だ。なんでも、世界初のテーマパーキングっていうらしい。うどんを食べたくてよってみたおだが、そんな雰囲気じゃないし、実際売ってなかった。残念・・・
練馬インターで一般道に降り、目白通り、環七を順調に進んだ。
午前10時50分。
今朝バラギ高原を出発してから212km、昨日の朝我が家を出発してから480km走って無事に基幹したのであった。
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