2009年12月30日(水)、31日(木)
年末温泉ツーリングIN天津小湊

目的地 小湊の温泉旅館
ルート
1日目 :  環七 → 奥戸街道 → 国道14号 → 国道357号 → 国道297号 → 国道128号 (142km)
2日目 :  国道128号 → 県道34号 → 国道410号 → 県道23号 → 県道33号 → 国道409号 →
館山自動車道・京葉道路(木更津北〜篠崎)→ 国道14号 (135km)
走行距離 277km

2009年も残すところ二日となった12月30日水曜日。我々夫婦は前日に年内の仕事を終了し、平成21年の締めのツーリングに出掛けることにした。行き先は冬の定番、房総半島。宿は2週間程前に、小湊の温泉旅館「実入温泉 豊明殿」を予約した。冬の太平洋沿いを走って宿に到着し、温泉に浸かってのんびり寛ぐのだ。宿の夕食では海の幸を堪能しつつ、杯を傾け、「今年も一年お疲れ様でした」と夫婦でお互いの労をねぎらうつもりだ。


5時30分起床。のんびり支度をして7時に出発。環七から奥戸街道を経て、国道14号に入った。かみさんのビラーゴには、一年ぶりにハンドルカバーを装着してあって、グローブは冬用のレザーグローブを着用している。にも関わらず出発から一時間程走ると、指先が痛くなってきたらしい。で、我々夫婦は一旦停車し、かみさんはグローブをインナーグローブ付きの真冬用グローブと交換した。そしてインナーグローブの手首の辺りに、使い捨てカイロを貼って再出発。その後は指先の血行が回復し、快適に走行できるようになったようだ。貼るカイロは、血管が集中する場所に貼ると効果が高いのだ。

幕張のマクドナルドで朝マックの朝食をとった。国道357号から国道297号を左折。房総半島の内陸に入り、勝浦を目差して走ったのだった。

暫く道なりに進むことになるので、電池節約のため、我々夫婦はB+COMのスィッチを切ることにした。嵐のラッキーマンが聞えてくるなーと思っていたら、かみさんが大声で歌いながら走っていたのだった。

国道297号を暫く進み、道の駅「たけゆらの里 大多喜」でトイレ休憩。売店の野菜を買いに来たと思われる、地元の車が沢山停まっていた。

道の駅「大多喜」をから国道297号をさらに進み、無料開放となった勝浦道路を右折。勝浦道路は少し走ると国道128号と合流し、海沿いの明るい道となった。前を走るように合図すると、かみさんは嬉々として俺を追い抜き、左手を突き上げてテンションが上昇していることを示した。

いつもながら、国道297号から国道128号の太平洋沿いに出る瞬間はいい気分だ。

国道128号の勝浦付近から太平洋沿いを南下して、鴨川市に入った。本日宿泊予定の「豊明殿」の前を通過してさらに進み、鴨川駅近くの「潮騒市場」に到着。

敷地内にある回転寿司の前には、物凄い数のバイクが停まっていた。回転寿司は混んでいるようだったので、我々夫婦は潮騒市場と隣接するファミリーレストランで昼食をとった。

時刻は午後2時くらい。午前中は快晴だったが、午後になってから若干雲が増えてきた。我々夫婦はスーパーとコンビニに寄ってでおやつを買って、宿に向かうことにした。

午後2時50分。
出発から142km走って本日の宿泊地「実入温泉 豊明殿」に到着だ。

我々夫婦はフロントでバイクを何処に置けばいいか確認し、駐車場の端の方にCB400SSとビラーゴを停めた。ゴムロープを解いて荷物を降ろし、手分けして持ってチェックインしたのだった。

「豊明殿」は建物は古いが、内部は改装されていてきれいだった。客室は前室オーシャンビュー。窓の外は内浦漁港だ。外海が見えないのが残念だが、充分いい景色だ。
我々夫婦のプランは夕・朝食付き、貸切露天風呂がセットで大人一人12,550円だ。(楽天トラベル)

俺とかみさんはさっそく旅装を解き、とりあえず大浴場で一風呂浴びた。部屋に戻ってビールを飲み、畳に寝転がってお約束のお昼寝だ。温泉旅館では、これをやらないと気がすまない。冬のツーリングで温泉旅館に到着し、風呂上りにビールを飲んで畳でごろ寝する気持ち良さといったら、筆舌に尽くしがたいものがあるのだ。

あっという間に2時間位寝てしまった。あー気持ち良かった。時刻は6時前。そろそろ貸切風呂の予約時間だ。
で、我々夫婦はまたまた風呂に向かった。貸切風呂の入り口に女性用のカラフルな浴衣が用意されていて、かみさんは黄色っぽい色の浴衣をチョイスした。我々夫婦は貸切風呂に入り、内風呂で体を温めてから露天風呂にのんびり浸かったのだった。

小湊実入温泉の泉質は、ナトリウム−塩化物冷鉱泉(低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)。源泉は豊明殿の敷地に沸いていて、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺などに効果があるらしい。

貸切風呂から上がって、我々夫婦は食堂に向かった。夕食は部屋でのんびり食べたかったが、この宿は料金が安いので贅沢は言ってられない。夕食は鯛を中心とした海の幸の盛り合わせで、充分な種類と量だ。メニューは鯛のかぶと煮、鯛しゃぶ、さざえのつぼ焼き、おつくり、鯵のたたき(みたいの)、天ぷら、そば、茶碗蒸し、漬物等・・・
俺はビール、かみさんはコーラで乾杯し、海の幸を堪能した。

夕食を終えて部屋に戻ると、布団がひかれていた。我々夫婦は年末のテレビ番組を観てのんびりと寛いだ。俺はすぐに眠くなり、布団に入って速攻で熟睡したのだった。

朝5時30分起床。
大浴場で温泉に浸かって目を覚ました。
大浴場の湯船はあまり熱くないので、起きたばかりの朝風呂にちょうどいい感じだ。

朝食まで時間があるので、内浦漁港を散歩してみた。
朝風呂に入ってポカポカの体に、朝の海風がいい気持ちだ。

東の方、入道ヶ岬の向こう側がオレンジ色に輝き出し、そこから上空に放射状の光が広がり始めた。オレンジ色の放射は徐々に照度を増し、やがて強い光の点がその場所に現れた。と思うと光の点はすぐに大きさをまし、今や岬の上に半分登った日の出の姿となった。
美しく、神々しくも荘厳な、2009年のラストツーリングを飾るにふさわしい日の出だ。
太陽さん、今年も一年ありがとう!来年もよろしくねっ!!って感じだ。

俺はポケットからデジカメを取り出し、おもむろにシャッターを切ったのだった。

宿の朝食を食べ、防寒装備に身を包んでチェックアウト。朝食は焼き魚、温泉卵、ひじき、海苔の佃煮、漬物、きんぴらごぼうと言った、ありがちだが朝から食欲をそそるものだった。我々夫婦はガッツリ食べて眠くなったが、根性でチェックアウトしたのだ。さすがは我々夫婦だ。

荷物をバイクに積載したり暖機運転をしている間、宿の人が見送りのために待機していて微妙な空気が流れたが、どうにか出発の準備が整った。我々夫婦はCB400SSとビラーゴを発進させ、宿の人に「どうもお世話になりました」と挨拶して「豊明殿」を後にした。
時刻は8時30分。さ、安全運転で帰りましょ。

国道128号を鴨川方面に向かい、海の幸のお土産やさん「まるたけ」に寄ってみた。ここは有名なお土産やさんで、よくテレビでも紹介されている。先日も「もしもツアーズ」で紹介されていた。時間が早いのでお客さんは少なく、ゆっくりと店内を見て回り、天日干しの鯵の干物とキンメの干物を購入。CB400SSの荷台のネットに括り付け、颯爽と走り去って行ったのだった。

国道128号から県道33号で内陸に入り、国道410号を右折。広々として気持ちのいい道を走った。いつのまにか広域農道に入り込んで、プチ迷子になったが感で進んだ。どうにか館山道の木更津北インターにたどりつき、我々夫婦は高速道路に乗った。館山道、京葉道路を安全運転で順調に走り、篠崎で一般道に降りた。

12時5分。
今朝、小湊の「豊明殿」を出発してから135km、昨日の朝自宅を出発してから277km走って無事に帰宅したのだった。


小湊の「豊明殿」は値段にしてはサービスも良く、料理も美味しく、温泉も良くて大満足だった。湾の対岸から登る朝日もきれいだったし、また行きたい気持ちになるような宿だった。鴨川の潮騒市場は、ツーリングマップルに載っていたので行ってみたのだが、たいしたことなかった。市場の食堂のような所で、海の幸が食べられるのだと思っていたのだが、期待はずれだった。

全体としては好天にめぐまれ、それほど寒くもなく2009年締めのツーリングとして満足のいく、楽しいツーリングであった。

今年一年間、無事にバイクライフを楽しめたことに感謝。来年も安全運転で行きましょう!


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