2009年3月7日(土)
宮ヶ瀬ショートトレイルランニン

目的地 宮ヶ瀬湖のあたり
ルート
行き :  環七 → 国道20号 → 都道20号 → 国道16号 → 国道413号 → 県道48号 → 県道510号 → 国道412号
帰り :  県道64号 → 県道60号 → 不明(迷子)→ 国道246号 → 東名高速 → 国道246号 → 環七
走行距離 172km

今週の関東地方は天候が不安定で、雪が降ったり大雨が降ったりといった感じの日々が続いた。今後もしばらくぱっとしない天気が続くと言う話だが、今日は一時的に天気が回復し、暖かい一日になるらしい。低気圧が北に去って高気圧に覆われ、南方の新たな低気圧が北上するまでの、ちょっとした猶予だ。我々夫婦はこれを活用することにした。

行き先は神奈川県愛甲郡の宮ヶ瀬湖だ。東京近郊の山道をまったりと楽しみ、湖畔でソフトクリームを食べて帰って来る予定だ。


夫婦そろって5時起床。かみさんがいれたコーヒーを飲みながら、ゆっくり支度をした。
「オーバーパンツ履いた方がいいんじゃない?今日は暖かいけど、走り続けてると冷えるよ」俺の忠告にも関わらず、かみさんは防寒タイツの上にジーンズで出発した。理由は「オーバーパンツ格好悪いんだもん」だそうだ。人一倍寒がりのくせにだ。
しょうがないから俺は、バッグにかみさんのオーバーパンツとハンドルカバーを押し込み、CB400SSの荷台に括りつけた。
それ以外の持ち物と言えば、二人分のレインスーツとメンテナンス用品、デジカメ、携帯電話、そしてマップホルダーに入れたツーリングマップルだ。おっと、お財布も忘れちゃいけない。おれとかみさんのヘルメットには、例によってエネルギー充填100%のB+COMが装着されている。

6時30分。我々夫婦はB+COMのスィッチをオンにした。
さて、出発だ。近場の日帰りツーリングだが、気を引き締めて安全運転でいくぜ!

環七のガソリンスタンドでCB400SSとビラーゴに給油。通勤の混雑の中を黙々と進み、国道20号を右折して西進した。

今日の東京は、最低気温が恐らく10度弱。全く寒くない。冬の装備では若干汗ばむくらいだ。
国道20号の下り車線は、空いてはいないがスムーズに流れていた。国立のあたりで旧20号と新20号(日野バイパス)の分岐を日野バイパス方面に向けて左に入ると、行く手に真っ白に輝く富士山が見えた。我々夫婦はB+COMで「わ!富士山きれい!」
「このあたりでも、こんなに大きく見えるんだねー」と話した。

少し走って都道20号を左折し、国道20号を離れてさらに西進したのだった

シェーッ!!
・・・・・・・・・・いや、特に意味はない。

時刻は8時過ぎ、出発から1時間30分強走って、案の定、矢吹ジョー、おだぎりジョー、宍戸錠(いいって)
かみさんが寒そうな雰囲気をかもし出し始めた。我々夫婦はB+COMで協議し、都道20号の多摩市のあたりでガストに入った。モーニングセットを食べてトイレを済ませ、ゆっくり休憩して体を温めた。
店の外に出てみると、先ほどより既に空気が暖かくなっている。食事をして体温も上がっていることだし、最早オーバーパンツの必要はないであろうと判断し、我々夫婦はそのまま出発した。
それにしてもだ。ガストのコーヒーはうまい。俺好みの味だ。

突き当たりの国道16号を左折し、神奈川県相模原市に入った。JR横浜線の高架の側道を進み、踏切を越えて国道413号を右折。県道48号、県道510号を走り次ぎ、国道412号を左折・・・いや右折か?・・・やっぱ左折だよな・・・俺はここでちょっと混乱し、左のウインカーを出しては消し、右のウィンカーを出しては消し、を何度か繰り返した。すかさずかみさんからB+COMで「どっちよ!」と突っ込みが入った。えーい、左だ!俺は自分の感を信じて左折した。・・・・どうやら左折で正解だったようだ。あー良かった。(ってどうでもいいよ!)
この辺で出発から60km位。行く手に見える道志や丹沢の山々といい、適度なカーブといい、既にツーリングムード満点だ。

少し走ると、宮ヶ瀬ダムの案内板があったので、我々夫婦はそれに従って右折したのだった。

あいかわ公園入り口を左にやり過ごし、韮尾根トンネルと青山トンネルを越えて宮ヶ瀬湖北岸に出た。左に宮ヶ瀬湖、前方にはおだやかな白い雲を纏った丹沢山魂。素晴らしい景色だ。我々夫婦は、宮ヶ瀬湖北岸の道をまったりと走った。

CB400SSとビラーゴを道端に停車し、ルート確認を行った。

歩道の柵から見下ろすと、宮ヶ瀬湖の水はきれいなグリーンだった。っていうか怖かった。というのも、我々夫婦は二人とも高所恐怖症だからだ。

宮ヶ瀬湖は中津川を宮ヶ瀬ダムによって堰き止めてできたダム湖で、神奈川県愛甲郡相川町、清川村、相模原市の3市町村にまたがっている。東京ドームの86倍の広さで、神奈川県下最大のダム湖だ。
付近には美しい景観が望めるスポットや施設が整備されていて、キャンプ、ハイキング、川遊び、渓流釣りなどが楽しめる。湖畔に植えられているもみの木は、12月になると装飾されてクリスマスツリーになるらしい。

ちなみに、宮ヶ瀬湖北岸の道は日中のみ通行可能で、夜間は通行止めになるようだ。

宮ヶ瀬湖北岸の道を、かみさんを先頭にして走る。開放感あふれる明るい道を走り、さらにトンネルを二つ超えると左側に「鳥居原園地」入り口が見えてきた。俺はB+COMで、前を走るかみさんに指示を送った。「そこの入り口左に入って」
「はーい」
かみさんは左のウィンカーを出して減速し、鳥居原園地の駐車場に入った。バイク置き場に向かって進んでいると、かみさんが通路の途中で急に停まった。

俺はビラーゴの後ろにCB400SSを停車し、「どうした?」と聞いた。
「なんか、バイクがいっぱいいるよ・・・」
「いいじゃん、早く行こうよ」
しかしかみさんは、なにやらもじもじして発進しようとしない。まあ、気持ちは分かる。それというのも、広いバイク置き場には数十台のバイクが停まっていて、バイクの周りにはライダー達が何をするでもなく屯し、さながら新たに到着するバイクとライダーを観察する会を開催しているような雰囲気だからだ。俺は発進し、かみさんの前に出て進んだ。するとかみさんも着いて来た。
俺は気にせず、堂々とバイク置き場に乗り入れた。・・・というのは嘘で、そこはかとなく緊張し、なんだか運転がギクシャクした。ともあれ、我々夫婦はあいているスペースにCB400SSとビラーゴを停めたのであった。

時刻は10時30分。出発からからここまでの走行距離は83kmだ。

我々夫婦はトイレを済ませ、自動販売機で缶コーヒーを買い、売店でソフトクリームを買ってベンチに腰掛け、宮ヶ瀬湖を眺めながら休憩した。

ここで販売しているソフトクリームは、神奈川県なのに何故か北海道ソフトだ。商品名がどうであれ、ミルクの味が濃厚でおいしかった。かみさんが「最近、まれにみる美味しさのソフトだ」と言っていた。

鳥居原園地をあとにして虹の大橋を渡り、やまびこ大橋を渡って県道64号を南下した。この道も景色はいいし、走りやすいし、いい感じだ。暫く走って県道60号を道なりに進んだ。途中自分達の位置が定かでなくなり、なにがなんだか分からなくなったが、どうにか国道246号に出た。

国道246号は激しく混んでいた。座間市から大和市の10km程の区間を進むのに要した時間は約1時間だ。我々夫婦は心底うんざりして、横浜町田インターから東名高速に乗ったのだった。

かみさんは初の高速走行なので、乗る前はびびってたようだが、乗ってしまえば普通に走行していた。我々夫婦は左車線を安全運転で進んだ。

高速に乗ってすぐの港北パーキングで休憩。フランクフルトとコーヒーを買って一服し、通行券と料金を取り出しやすい場所に準備して出発。

東名高速は渋滞もなく順調に流れていた。我々夫婦は用賀で通行料金を支払い、無事に高速を降りた。国道246号から環七を左折し、我が家に向かって進んだ。

午後2時45分。出発から172km走って無事に帰宅したのであった。


低気圧の狭間の好天にめぐまれ、楽しいツーリングであった。宮ヶ瀬周辺の道と景色は、都心から近い割りにはすごくいい感じだった。休日、バイクが集まるのも納得できるというものだ。我々夫婦は青空と、走りやすいワインディングを満喫した。

それにしても、国道246号の厚木とか大和の辺りは混んでいる。俺は土曜日の午後、国道246号の上りは二度と使わないと誓った。最近高速を使う頻度が増えているので、やっぱりETC導入の検討が必要かもしれない。かみさんも高速デビューした訳だし・・・



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