2007年6月2日(土)、3日(日)
梅雨前キャンプIN道志の森

目的地 山中湖から道志の森キャンプ場、朝の道志道
ルート
1日目 : 環七 → 国道246号 → 県道151号 → 国道138号 → 山中湖 → 国道413号 → 道志の森キャンプ場
→ 国道413号 → 道志の湯 → 国道413号 → キャンプ場
2日目 : 国道413号 → 国道16号 → 都道20号 → 国道20号 → 環七
走行距離 294km

一ヵ月ぶりのツーリングだ。かみさんと一緒に小型限定解除の為に教習所に通っているので、なかなかツーリングできなかったのだ。しかし、6月1日の金曜日にどうにかみきわめをもらうことが出来た。卒検は来週の土曜日。それを考えると強烈に緊張するわけだが、とりあえず、今週の土日は予定がなくなったので、キャンプツーリングに行くことにしたのだ。

行き先は道志。国道246号から山中湖を通り、道志の森でキャンプする。翌日は早起きしてキャンプ場を出発し、早朝の道志道を走るつもりだ。


3時30分起床。前日は21時に寝たので、睡眠は十分だ。俺はさわやかに起きてキャンプツーリングの支度を開始した。この時期のツーリングは服装が難しい。俺はGパンとTシャツにアルファ社のMA1をはおった。このMA1を買ったのは実に今から20年前だ。そして、寒かったら着込むつもりで、ダンガリーシャツをバッグに入れて、既にボロボロになりつつあるエンジニアブーツを履いて玄関を出た。荷作りを終えたバッグ類をGNに積載し、4時35分に自宅を出発したのであった。

いつものセルフスタンドで給油して環七を走り、上馬交差点で国道246号を右折。玉川を渡って神奈川県に入り空いている道路を順調に走った。出発から2時間弱走ったころ、伊勢原市のコンビニで朝食をとったのである。

国道246号は厚木で国道129号と分岐してから一車線になり、まだ7時だが信号でつまるようになって来た。渋滞という程でもないのですり抜けずに走り、7時45分、出発から109km走って神奈川県と静岡県の県境に到着だ。2月の伊豆ツーリングの時は、県境の写真がとれなかったので、一応とってみた。

静岡県に入って15分程走り、道の駅「ふじおやま」でトイレ休憩だ。回りの景色が広々としていて、気持の良い道の駅だ。どこから来てどこへ行くのか、駐車場はほぼ満車状態だ。「ふじおやま」って言うくらいだから、晴れてれば富士山が見えるんだろうけど、今日は雲が多く、富士山の姿を見ることは出来なかった。残念だ。

この辺まできたら、段々寒くなって来た。MA1の下にダンガリーシャツを着ようと思ったのだが、荷台に括り付けたバッグの中に、キャンプ道具と一緒に入れてしまったことが発覚した。俺のバカ。シャツ1枚出すためにわざわざ結束した荷物をおろすのも面倒だ。俺は寒いのをがまんして出発したのだった。

道の駅を出て国道246号をほんの少し戻り、県道151号を左折。この道は空いてて快適だ。富士浅間神社のあたりで国道138号を右折し、高度を上げながら北上して山中湖を目指す。

国道138号は山中湖畔につきあたったところで、右が国道138号、左は国道413号になり、そのまま行けば道志道だ。俺は右折して国道413号に入り、すぐに湖畔の駐車場にGNを停めて一服したのである。

山中湖で昼食を食べようと思っていたのだが、まだ時間が早いので店が開いてない。俺は山中湖の回りを一周することにした。ときどきGNを停めて景色を眺めたりしながらのんびり走ってみた。山中湖の北側は道の脇がすぐに湖で、走ってて気持がいい。

のんびりと一周して山中湖の南側に戻った。ほうとうが食べたかったのだが、ほうとう屋さんはまだ開いてない。しょうがないから俺は、ラーメン屋さんで半チャンラーメンを食べたのだった。ふつーのラーメンとチャーハンだ。

山中湖の南側から道志道に入る。道志道はキャンプ場銀座と言われるだけあって、キャンプ場の看板が次から次へと現れる。いくつものキャンプ場をやりすごし、道の駅「どうし」の少し手前の右側に、道志の森キャンプ場の看板発見。俺は対向車が途切れるのを待って、おもむろに右折したのだった。

11時10分。出発から172km走って本日の宿営地、道志の森キャンプ場に到着である。

キャンプ場入口の看板には、設営場所を決めたら、管理棟に料金を払いに来るように書かれている。このキャンプ場は森の中の広大なキャンプ場だ。どこからどこまでキャンプ場なのか、良く分からない。俺はキャンプ場の中を徐行で徘徊した。設営地を決定して管理棟に行って料金(大人一人700円、バイク1台500円で1,200円)を支払った。設営予定地点に戻ろうとしたのだが、場所が分からなくなってしまった。キャンプ場の中で、ほとんど迷子だ。軽いパニックに陥りながらぐるぐるぐるぐる走り回ってようやく設営予定地点を発見し、設営を開始したのだった。

設営完了。
サイトは渓流沿いの一角。絶好のロケーションだ。キャンプ場の自動販売機で買った缶コーヒーを飲みながら、とりあえず一服。さてと、風呂でも行くか。

設営を終了して、30分程のんびりして、日帰り温泉施設「道志の湯」に温泉に入りに行く。
キャンプ場から国道413号を右折して、10分程走ると、右側に道志の湯の看板があるのでそこを右折。看板は突然現れるので注意が必要だ。山道を道沿いに登って行くと、左側に道志の湯があった。
道志の湯は大人一人、2時間で500円、4時間で700円だ。俺は入口の券売機で500円の券を買い、受付の人に渡そうとした。すると、「入場券は帰る時出して下さい。」と言われた。時間がオーバーしたら、超過料金をとるのだろう。

俺は体と頭を洗って、内風呂につかった。道志の湯はいつ行っても混んでると、WEBで読んだことがあったので、どうかなと思っていたのだが、まだ時間が早いせいか空いている。よかった。内湯を早々に上がり、俺はのんびりと露天風呂に浸かった。ちょっと塩素臭がするがいい気持だ。

道志の湯の泉質は、カルシウム・ナトリウム・硫黄塩泉。神経痛、筋肉痛、五十肩などに効くらしい。

駐車場に戻ると、GNがドゥカティとCB1300 SUPER FOURに挟まれて、なんとなく肩身が狭そうだった。俺は窮屈に停められた、でかいバイクの間から苦労してGNを押し出し、ブィーンと走り出したのだった。毎度思うが、風呂上がりのポカポカな体で風を切って走るのは、すごーく気持いい。

道志の湯を出てコンビニにより、今日の夕飯を買ってキャンプ場に戻ってきた。スーパーで買物をしたかったのだが、キャンプ場の受付の人に聞いたら、山中湖まで行かないとスーパーはないと言うので、コンビニで我慢したのだ。

キャンプ場の自動販売機でアサヒスーパードライを買い、サイトでグビグビ飲んだ。幸せだ。そしてお約束のお昼寝だ。テントの前後の入口を網だけにして風通しを良くして横になり、渓流のせせらぎとホトトギスの鳴き声をBGMに、気持良く昼寝したのだった。
昼寝から起きてお湯を沸かしてインスタントコーヒーをいれ、タバコを吸いながらボーッとしてたら、バイクの音が聞こえてきた。明らかに4ストローク単気筒の排気音だ。やがて森の中から1台のバイクが姿を現し、俺のサイトの脇をゆっくりと通り過ぎて行った。見たことのないバイクだが、かっこいいバイクだ。どこのバイクだろう。しばらくするとさっきのバイクが戻って来て、俺のサイトの脇に止まった。俺はライダーに「こんにちは」と挨拶した。ライダーはヘルメットのスモークシールドを上げ、「こんにちは」と挨拶し、「すいません。管理棟ってどこだかわかりますか?」と言った。

俺は回答に苦慮した。それというのも、自分がキャンプ場全体のどのあたりに位置するのか、また、管理棟とこの場所の位置関係が把握できていないからだ。しかし、俺は思い出した。ここからほど近いトイレの壁に、管理棟の案内が貼ってあったような気がしたのだ。俺はライダーと一緒に歩いてトイレの建物に行った。そして管理棟の位置が確認できたのである。

バイクの所に歩いて戻りながら、「いいバイクですね」と言うと、多分俺のGNを見たのだろう、ライダーは「これもスズキなんですよ」と言った。10年位前にスズキが生産していたテンプターという、400CCのバイクらしい。俺は、ホームページに載せてもいいか確認して、ライダーとテンプターの写真を撮らせてもらった。そして「あとで、URL教えますから、ちょっと寄って下さい」と言った。ライダーは、「あ、そうですか?多分この場所にテント張りますから。」と言って管理棟に向かったのだった。

さて、そろそろ夕飯の支度だ。本日のディナーは缶詰と乾きもの、それにさっぽろ一番しょうゆラーメンだ。(しょぼっ!)
肉を100円ショップのフライパンで焼いて食いたかったのだが、近所にスーパーがないので断念したのだ。食事の準備をしていたら、テンプター乗りさんが、管理棟で買った薪を荷物の上に括り付けて戻ってきた。そして俺のサイトのとなりの一角に設営を始めた。

テンプター乗りさんの設営が完了した。俺はメモ帳にホームページのURLを書いて破り、テンプター乗りさんに渡した。そして、「よかったら一緒に飲みませんか?」と言うと、「いいですか?一人のところを邪魔しちゃ悪いかなって思ってたんですよ。」と答えた。それじゃ一緒にやりましょうということになり、おれもテンプター乗りさんも、椅子とテーブルを双方のサイトの間に移動した。テンプター乗りさんが、買って来た薪に火をつけ、思いがけず、スズキの4ストローク単気筒仲間の宴会開始となったのである。

テンプター乗りさんはまだ若いが、すごく礼儀正しい好青年だ。テンプターの話しをするときの表情は、このバイクが本当に好きな事を物語っている。バイクのことやキャンプのこと、果ては兄弟のことや仕事のことまで、いろいろな事を話してくれる。この夏には、仕事を辞めて、テンプターで日本一周の旅に出るらしい。

俺は、カップの日本酒、テンプター乗りさんは缶チュウハイを飲みながら、話しがつきない。バイク乗りっていう人種は不思議だ。俺は今、森のキャンプ場で出会った、名前も知らない好青年と焚火をかこんで酒をのみ、仕事の愚痴を聞いている。なんとも不思議で、実に楽しい。

楽しくて時間を忘れ、深夜9時(俺には深夜なのだ)になってしまった。いやー、楽しかった。それぞれ自分のテントに戻り、俺は寝袋に入って速攻で寝たのだった。

5時に携帯の目覚しをセットしてあったのだが、4時30分頃には明るくなって来た。俺は目を覚まし、テントの中を片付けて外に出た。森の中、渓流沿いのキャンプサイトの朝。マイナスイオン浴びまくりって感じだ。歯をみがいて湯を沸かし、俺はコーヒーをいれた。昨日コンビニで買った、レーズンバターロールパンで朝食をとって一服し、撤収開始。テンプター乗りさんを起こさないように、静かに撤収した。

撤収完了。テンプター乗りさんはまだテントの中だ。道志の森キャンプ場は、ゴミ持ち帰りなので、ゴミ袋をネットで荷物に括り付け、6時20分にキャンプ場を出発したのである。

早朝の道志道を走る。こっち側の車線はものすごく空いてるが、反対車線は革のつなぎを来たライダーが駆る、走り屋っぽいバイクが次から次へと、山中湖方面にに向かって行く。コーナーでは車体を寝かせて、物凄いスピードで走り抜けて行く。俺もちょっとやってみたが、がにまたになっただけで、自分でもカッコ悪いのが分かったので、その後は普通に走った。

朝の道志道を走り抜け、津久井湖の駐車場にGNを停めて小休止。ダム湖を眺めて一服して再出発した。

国道413号の行きどまりで国道16号を左折。有料の八王子バイパスの手前で左から回りこんで国道16号の一般道を少し走り、都道20号を右折。都道20号はちょっと信号が多いが、交通量が少なくて走りやすい。都道20号から国立で国道20号に入る。まだ時間が早いので空いてて、超順調に進む。こんなに空いてる甲州街道は始めてだ。

国道20号を一気に走り、大原交差点で環七を左折。空いている環七を快走し、午前9時、道志の森キャンプ場から102キロ走って我が家に到着したのだった。


道志の森キャンプ場は、野趣あふれる森の中のキャンプ場で、予約なしで利用できる。敷地が広大なので、まず満員になることはないだろう。トイレは清潔だった。シャワーや風呂もあるらしいが、こちらは利用しなかったのでどんな感じか分からない。そして、今時珍しく、じか火OKのキャンプ場なのだ。

テンプター乗りさん、帰りは挨拶できなくてごめんなさい。日本一周、気をつけて楽しんで来て下さい。また、どこかで会ったら一杯やりましょう。



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