4時30分に携帯の目覚ましで起き、歯を磨いてたらかみさんも起きて来た。出発予定時間は5時30分だ。うちから森のまきばオートキャンプ場までの距離は80km位。そんなに早く出ても時間が余っちゃうかもしれないが、国道14号の市川から津田沼辺りはものすごーく混むので、渋滞が始まる前に超えておきたい。
昨晩用意して置いたキャンプ道具を全て表に出してGNに括りつけ、こまかい物やかみさんの着替えはSYMのシート下に収納した。2人分の荷物なので、いつもにも増して大荷物だ。思いの他支度に時間がかかり、午前6時にやっと出発したのだった。
|
|
出発して土手沿いの道から平和橋通、奥戸街道、蔵前橋通を通って国道14号を走る。市川橋を渡って千葉県に入り、中山、船橋、津田沼を通過。道路の混雑は予想した程でもなかった。良かった。心配していたかみさんの運転も、どうやらだいじょぶそうだ。だいぶ慣れて来たようで、信号で停止するときの、足のテッテケテーもなくなって来た。
国道14号は京葉道路の幕張出口を越えると、片側2車線になって、急に流れが良くなる。この時点でまだ7時。俺とかみさんはマクドナルドに入ってのんびりと朝食をとったのであった。
|
|
本当は曽我陸橋の先で県道24号に入り、国道409号を左折してキャンプ場に行こうと思っていたのだが、このまま直行したら到着が早すぎるので、そのまま国道16号を走って富津岬に寄ってみた。
無料の駐車場にGNとSYMを停め、夫婦でバイクに跨った写真をセルフタイマーで撮ろうしてたら、富津公園の管理人と思しきおじさんが通り掛かかって「写真撮りましょうか?」と言ってくれた。「すいません。いいですか?すいません。ありがとうございます。すいません。」俺は必要以上にぺこぺこしながらカメラを渡した。俺はこーゆーとき、何故かものすごいぺこぺこしてしまうのだ。カメラを渡して振り向くと、かみさんもものすごくぺこぺこしてた。似たもの夫婦だ。写真を2枚撮ってもらい、二人でぺこぺこしながらお礼を言ったのだった。
|
|
岬突端の展望台に登って、写真を撮ってみた。対岸の陸地は三浦半島だ。
|
|
富津岬を後にして、キャンプの買い物をしようと思って県道90号沿いのジャスコに向かった。道に迷ってかみさんの機嫌が若干悪くなったが、どうにか暴れだす前に到着することができた。
肉、野菜、キムチの盛り合わせ(かみさんのリクエストだ)、2リットルのミネラルウォーター、カップ酒等購入。今日のディナーは、肉を焼いて食うのだ。広いスーパーは、買いたいものを探すのに時間が掛かる。昼飯用に俺はカップヌードルとおにぎり、かみさんは菓子パンを買ってジャスコを出たのであった。
|
|
県道90号から国道409号に出ようとして、またまた迷子になったが、かみさんが暴れだす前に、どうにか国道409号に出ることが出来た。横田の辺りでコンビニに寄って、ウィスキーのポケット瓶を買い足して少し走ると、国道409号の左側にキャンプ場の看板があった。
12時30分、出発から133km走って本日の宿営地、森のまきばオートキャンプ場に到着である。予約したときは、バイク二台、大人二人でテント一張りで3,000円といわれたのだが、今日の受付では2,000円と言われた。どっちが本当かは分からないが、言われたとおり2,000円払って入場したのである。
このキャンプ場は、リトル北海道と言われるだけあって、本当に広々していてすごい開放感だ。ゴールデンウィークだけあってキャンパーが大勢いる。我々は、奥の方のテントがまばらな一角に、設営場所を決定したのだった。トイレや水場からは遠くなるが、団体さんの大騒ぎに悩まされるよりは、73倍くらいましと言うものだ
|
|
俺はてきぱきと働いた。雨が降る前に、設営を完了させたい。風が強いので、先に内張りをぺグダウンしてからポールを通した。
てきぱきと働く、男の後姿がすてきだ。おじさんがスヌーピーのTシャツを着ている訳だが、別になんの問題もない。(だめだよ。普通。)
|
|
設営完了。今日は降られるのを覚悟してるので、タープを張った。一人だったらステイシーの前室で煮炊きするのだが、二人で過ごすのはきつい。
俺はカップヌードルとおにぎり、かみさんは菓子パンの昼食を済ませた。コーヒーを入れてのんびりし、混む前にキャンプ場のコインシャワーを浴びに行った。脱衣所で服を脱いでシャワールームに入ると、となりからかみさんの、「冷たーい!!」っていう叫び声が聞こえた。そうか。冷たいのか。俺は機械に300円投入し、慎重に水がお湯に変わってからシャワーを浴びたのだった。
|
|
だんだん風が強くなってきた。シャワーから戻ると、風でタープのぺグが一本抜けていた。今日は朝から風が出ていたが、もはや洒落にならない位の強風だ。他のキャンパーのサイトのタープも倒れたり、ぺグが抜けて風にはためいたりしている。ちょっと離れたお隣さんにいたっては、コールマンの大型ドームテントが風でつぶれかかっている。我々はタープを畳むことにした。雨になっても、この風ではタープは役に立たないだろう。俺はタープを撤去し、テントの張り綱を張った。
写真は、せっかく張ったタープを撤去して、しょんぼりしている雰囲気をかもし出しているところだ。
|
|
と思ったら、風がやんできた。なんだよ。
かみさんに、「焚き火やるか?」って聞いたら、「うん!やる!」って言うので、俺は荷物の中から、コンパクトストーブVHSを取り出した。コンパクトストーブVHSは買ってはみたものの、ソロキャンプではめんどくさくて一回も使ってなかったのだが、今日は大サービスだ。俺はサイトの脇の林で、焚き木を拾い集めたのだった。
コンパクトストーブVHSは、火付きがいい。A4の紙を丸めて火を付け、その上に小枝を数本のせたら、速攻で小枝に火が移った。今までも、キャンプで焚き火をしたことはあるのだが、自前の焚き火は初めてだ。自分の火を自分で面倒見るっていう行為は、思いの他楽しい。
|
|
焚き火をしてたらとうとう降り出した。荷物を全て前室に入れ、テントに入ってちょっとお昼寝。一時間程テントの中にいたが、雨が上がらないので、前室で食事をすることにした。
前室の荷物を内張りの中に放り込み、前室に敷いたドカシ−の上に座って、和風スタイルのダイニングだ。二人では狭いがしょうがない。食事の準備をしていたら、こころなしか雨が弱くなってきて、空も明るくなってきた。
|
|
そして、ついに雨がやんだ。我々はテーブルを表に出し、椅子に座って食事をすることにした。風もすっかり止んでいて、静かでおだやかなディナータイムとなったのである。
100円ショップのフライパンで、野菜や国産和牛(ちょっと高かった)を焼いて食う。なんでこんな料理が、キャンプで食うとこんなにうまいんだろ。ものすげーいい加減に焚いたご飯も、奇跡的に上出来だ。俺はカップの日本酒、かみさんは千疋屋のメロンカクテルを飲みながらガンガン食った。
食った食った。俺もかみさんも満腹だ。軽く後片付けをして21時頃テントに入り、ちょっと読書して寝たのだった。
|
|
朝4時頃トイレに起きて、もうちょっと寝ようと思って寝袋に入ったのだが、寝れないので4時30分に起きた。かみさんも4時頃から目が覚めてたらしい。かみさんは、イスカのアルファライト700とライナー、俺はサウスフィールドの夏用シュラフにライナーと、ゴアテックスのシュラフカバーで寝た。かみさんはぬくぬくだったらしい。俺はちょっと寒かったが、問題なく良く寝た。
テントの外は既に明るい。歯を磨いてコーヒーを沸かし、俺は昨日買ったピザパン、かみさんはカロリーメイトを朝食にした。かみさんはカロリーメイトが好きなのだ。
|
|
食事を終えて一服して撤収。寝袋が二人分なので、畳んで袋に入れるのに時間が掛かったが、片付けをかみさんが手伝ってくれたので、1時間位で撤収作業を完了した。水場に設置されているごみ箱に、ごみを分別して捨てた。受付の人に駐車証を返却して挨拶し、午前7時頃キャンプ場を後にしたのである。さ、安全運転で帰りましょ。
|
|
国道409号でSYMに給油し、東京湾アクアライン連絡道の下から国道16号を右折。時間が早く空いているので、ビュンビュン走る。流れが速いのでかみさんが心配だったが、普通に流れに乗って走れるようだ。
千葉市に入った辺りのコンビニでトイレ休憩。ついでに、缶コーヒーを買って飲みながら一服した。コンビニを出て国道14号から国道357号を走る。ディズニーランドの辺りで混むんじゃないかと危惧したが、それは杞憂だった。我々は、国道357号も超順調に走ったのだった。
|
|
浦安を越えて側道から環七を右折し、道端にGNとSYMを停めて最後の小休止。写真の、ヘルメットを被った後姿は、捨て犬に見えるかも知れないが、俺のかみさんだ。
小休止を終えて再出発。環七を一気に走り、午前10時。出発から234km走って足立区の我が家に帰還したのだった。
|
|