2007年4月21日(土)
湘南、朝のお散歩ツーリング

目的地 鎌倉の辺りの海
ルート 日比谷通り → 国道15号 → 国道16号 → 県道21号(鎌倉街道) → 国道134号
→ 国道467号 → 県道30号 → 国道1号 → 国道15号 → 日比谷通り 
走行距離 140km

暖かかったり寒かったり、ややこしい気候が続いている。この週末、日曜日は雨らしいが、土曜日は曇り時々晴れの予報だ。最低気温13度、最高気温20度という穏やかな陽気になるらしい。2月に伊豆をツーリングして以来海を見ていないので、久しぶりに海が見たくなって来た。俺は金曜の夜にツーリングマップルで検討し、鎌倉あたりの海を見に行くことにしたのだ。午後から用事があるので、朝早く出発して、サクっと走って午前中に帰ってくるつもりだ。ツーリングに行く前の日の俺は、早寝だ。仕事から帰宅し、風呂入って、ビール飲んで、飯食って「さ、寝よ」って言って立ち上がったら、かみさんが「明日、気を付けてね。ま、がんばれや」と言った。何をがんばるんだよ。てゆーかえらそーになんだよ。


5時起床。支度を終え、振り分けバッグ、ショルダーバッグ、メット、グローブを持って玄関を出た。既に空は完全に明るくなっていて、寒さは全く感じない。ちょっと厚着すぎたかな。エンジンをスタートさせ、暖気しながらメットとグローブをつけて、5時30分に俺は出発したのだった。

本郷通りから日比谷通りに入り、早朝の大手町を走る。会社が近いので、このあたりの風景は見慣れているのだが、車は少ないし、人もほとんどいないので、平日の日中の大手町と同じ場所だとは思えない。早朝の都心の道も、結構気持ちいい。

日比谷通りから、国道15号を右折して品川、大森、鎌田を通過し、新六郷橋を渡っているときちょっとしたアクシデントがあった。片側三車線の真中の車線を俺は走っていて、俺の後ろには大きくて早そうなバイクが2台(多分ツーリングに行くのだろう)、大人しく走っていた。多摩川を渡りきると、右側の2車線は横浜方面、一番左の車線は小杉方面や、大師方面に行くための側道になるのだが、本線と側道が分岐する直前、一番左の車線を走っていたセリカ(多分)が、突然ウィンカーも点けずに無理やり右によって来た。あ!ぶつかる!!俺は急ブレーキを掛けた。激しくタイヤが鳴き、後輪はロック。絶対こけると思ったが、どうにか持ちこたえた。本当にやばかった。後ろのバイク2台も危なかったに違いない。

俺は、抗議の気持ちをこめて、フォーンを激しく鳴らした。ビッ、ビーーーー・・・・・は、はくりょくがない。全然怒ってるように聞こえないし。セリカは何事もなかったように加速した。するとその時、俺の後ろを走っていたバイク2台が右の車線に出た。俺を追い越して行く時、1台目のライダーが俺に左手を上げ、セリカの方を指さした。「追いかけるよ。」って意味だろう。そして猛然とセリカの後を追った。セリカも明らかにスピードを上げた。セリカとバイク2台はあっと言う間に見えなくなり、俺も一生懸命走ったが、その後2度とセリカとバイク2台に追いつくことはなかったのだった。

暫くドキドキしてたが横浜駅を超えて、高島町の交差点で国道16号に入り、GNを停めて一服。ほんとに危なかったぜ。まあ、落ち着いて、まったり走るか。それにしてもあの後、セリカとバイク2台はどうなったんだろう。すげー気になる。

国道16号から吉野町3の交差点を直進して鎌倉街道に入り、鎌倉を目指す。鎌倉方面に向かうツーリングと思しきバイクが結構いる。鎌倉街道(県道21号)は交通量が多い。横浜から離れるにつれて交通量は減ってくるが、片側2車線の道路が途中から1車線になるのでペースが上がらない。

出発から1時間30分位走ったが、今日は全然寒くない。俺はバイクを停め、一応着てきたジャケットの下のフリースを脱いで再出発したのである。

せっかくここまで来たので、一応鎌倉のシンボル、鶴岡八幡宮によって見た。俺は日本の歴史が結構好きなのだ。

鶴岡八幡宮は、河内源氏2代目の源頼義が京の石清水八幡宮を、康平6年(1063年)8月に由比郷鶴岡に勧進して創健したのが始まりで、その後、治承4年(1180年)に平家打倒の兵を挙げて鎌倉入りした源頼朝によって現在の地に移された。三代将軍の源実朝は、右大臣就任の式典を鶴岡八幡宮で行った直後、社殿の石段を下りて来たところを、二代将軍頼家の遺児、公暁によって切り殺されている。鎌倉幕府衰退後は武門のシンボルとして、豊臣氏、徳川氏に庇護されてきたのだ。

ここまで、出発から61km。まだ、7時20分だが参拝者が結構いる。

鶴岡八幡宮を後にして若宮大路を少し走ると、真正面に由比ガ浜が見えてきた。この辺りに来るのは何年ぶりだろう。若い頃、波乗りに打ち込んだ時期があって、大抵千葉の勝浦方面に行っていたのだが、湘南にもたまに波乗りをしに来たのだ。

若宮大路から国道134号を右折し、潮の香りをかぎながら海沿いの道を走る。左側に相模湾、右側には江ノ電や洒落たレストラン。七里ガ浜のあたりでGNを停め、缶コーヒーを飲みながら、朝コンビニで買って来たコロッケパンを食べた。そして海を眺めながらのんびりと一服したのだった。

湘南の海は、千葉や伊豆の海とは違う独特の趣きがあり、なんとなくお洒落だ。風は南から吹いていて、波は風波。波乗りに適した波ではないのだろうが、大勢のサーファーが海に入っていて、砂浜には彼氏をじっと見守る風情の女の子が佇んでたりする。右を見れば江ノ島。左を見れば稲村ガ崎。正面に視線を転じれば、彼方の太平洋のどこかで水面はこの星の裏側へと回り込み、空には間延びしたような雲が、すこし忙しそうな感じで、しかし穏やかに流れていく。

湘南の海沿いの道は、交通量が多い。GNを停めるのも一苦労だし、写真を撮る為に、車が途切れるタイミングを計るのも一苦労だ。俺は、この写真を撮るために10分位タイミングを計っちゃったのだった。(たいした写真じゃないけど)

さてと、帰るか。

国道134号から江ノ島の辺りで国道467号に入って藤沢を越え、藤沢橋っていう交差点を右折して県道30号に入る。少し走って国道1号と合流。国道1号は戸塚の辺りまで渋滞してたが、すり抜けて進んだ。横浜駅を越えて国道15号に入り、少し走ってコンビニでトイレ休憩。一服して出発し、15号、日比谷通り、本郷通りを一気に走った。

午前11時10分。出発から140km走って帰還したのだった。


朝のお散歩的なツーリングであった。
海沿いの道を走るのは気持ちいいのだが、家から湘南方面はずーっと街中を走るのでちょっとつまらない。ま、近いからしょうがないか。また、西伊豆行きたいなー。



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