2007年1月14日
早朝秩父プチツーリング(凍結注意)

目的地 長瀞とか「道の駅ちちぶ」の辺り
ルート 環七 → 国道254号 → 国道140号 → 国道 299号 → 国道463号 → 県道4号 → 環七
走行距離 197km

来週はGNを半年点検に出す。引き取りに行くのは翌週なので、来週とその次の週はツーリングに行けない。今日は家の掃除をかみさんと分担して行う予定だったのだが、俺はかみさんに頼み込んで、ツーリングに行く許可をもらったのだ。許可してくれてほんとよかった。俺はツーリングマップルをチェックし、手軽なところで長瀞から秩父あたりを走って来ることに決めたのだった。

4時起床。前回のツーリングは地獄のような寒さだったので、今回の服装は重装備だ。アッパーはユニクロのヒートテックプラスの長袖Tシャツ、フリースのジップアップシャツ、ワークシャツ、フリースジャケット、ノースフェイスのウィンドブレーカーを重ね着し、下は山用の股引、ユニクロのマイクロフリースパンツの上にユニクロのエアテックパンツを履いた。レインスーツ、メンテナンス用品、デジカメ、入浴セット(念の為)といったツーリング用品をショルダーバッグとサドルバッグに押し込み、それらの荷物とヘルメット、グローブを持って俺は玄関を出た。そしてGNを車道に押し出してエンジンをスタートさせた。暖気しながらサドルバッグをGNに装着し、ヘルメットとグローブを着けて4時50分に出発したのである。

まず荒川沿いの土手道を走る。これから数時間かけて、この川の上流部を見に行くのだ。なんか不思議な感じだ。土手道から環七に出て「北町1丁目」の交差点を側道から右折して川越街道を走る。前回ほどではないが、やっぱ寒い。

日曜日の早朝は、車がほんとに少ないので順調に距離を稼ぎ、出発から1時間程走って手足の指先のしびれが我慢できなくなってきた頃、比企郡川島町のコンビニに飛び込んだ。トイレに入って鏡を見てみると、やっぱりねー。思った通り、冷凍まだら男だ。我ながら、何度見ても気持ち悪い。俺は5分位店内をうろついてホッペをさすったり指先をマッサージして暖まり、朝食用にホットのモーニングワンダと肉まんを買ったのだった。

午前6時15分
駐車場で、モーニングワンダを飲みながら肉まんを食べてたら、東の空がだんだん明るくなって来た。俺はツーリング中のこの光景が大好きだ。これが見たいが為に、寒さを我慢して早朝に出発してるのだ。

国道254号は東松山あたりから、信号の数がぐんと減る。交通量も少なくて快適だ。林の中を走ったり、農家の集落を突っ切ったり、ちょっと市街地風の所を走ったり、変化があって面白い。生活道路って感じで、俺は結構好きだ。

もうそろそろ国道140号だが、この辺りまで来るとお日様のおかげで寒さが大分和らいできた。お日様、いつもありがとう。

国道254号は荒川を越えると、すぐに「淀川大橋北」というT字路に突き当たり、これを左折する形で国道140号と合流し、「公会堂前」という交差点で国道254号は右、国道140号は左に分岐する。俺は国道140号を秩父方面に向かい、「公会堂前」からすぐの所にあるコンビニに入って、本日2度目のトイレ休憩をとったのである。

国道140号のこの辺りは、長瀞周辺の山が真正面に見えていい景色だ。行楽シーズンの日中は大渋滞するんだろうが、この時期のこの時間はほとんど車が走っていない。

午前7時45分、足立区のマイホームから95キロ走って長瀞到着である。観光地だけあって駅の周りにも御土産屋さんが並んでるが、まだ時間が早いので人っ子一人いない。

秩父鉄道の線路を渡った所にGNを止め、開店前で誰もいない御土産屋さん街を歩いて岩畳を見に行く。

以前車で遊びに来た時は、ライン下りの観光客なんかでごった返していたのだが、今は俺以外誰もいない。とーっても静かでいい感じだ。今回の服装は、走ってる時はそれなりに寒いが(我慢できる程度)、バイクを降りると全然寒くない。俺は岩畳の岩の上に腰を下ろし、缶コーヒーを飲みながらまったりと一服したのである。

岩畳は、大正時代から観光地として知られる長瀞の中心を成す景勝地で、国指定名勝・天然記念物に指定されている。また岩畳は、付近の緑泥片岩と呼ばれる結晶片岩が地中より隆起し荒川の流れに長年にわたって浸食されて形成され、これを上から見るとまるで畳を敷き詰めたように見えることからこう呼ばれるようになったらしい。対岸には「秩父赤壁」と呼ばれる絶壁や明神の滝もあるらしいが、行き方が分からないので今回は残念ながらパスだ。

俺は時間を掛けて缶コーヒーを飲みながら絶景を一人じめして、長瀞を後にしたのである。

長瀞から十数キロ走って、道の駅「ちちぶ」に到着。秩父の山々の所々に雪が見える。この冬初めて見る雪景色だ。

セルフタイマーで自分の写真を撮ろうと思ってセットしてたら、写真に写る位置におじさんがいたので、俺は、おじさんがいなくなるまで待った。しかし、おじさん、なかなかその場所を動かない。しょうがないのでGNの位置をずらして、おじさんが写らないようにセットし直し、シャッターを押してダッシュ。そのとき俺の視界の隅で、今まで微動だにしなかったおじさんが動き始めるのが見えた。「あ、動くな!ちょっと待て!こっち来るな!!」俺は心の中で叫びながらGNに跨った。

おじさんはGNの方にやって来る。でもこの歩く速さなら、シャッターが切られるときはGNを通り越して、おじさんはフレームの外に出てるかも。と、思ったらおじさん、GNの前で立ち止まった。「あ、動け!早く歩け!どっか行け!!」俺は心の中で叫んだ。さっきとは真逆の要望だ。おじさんは再び歩き始めた、が、時既に遅く、歩き出すと同時にシャッターが切られてしまったのだった。ま、いいか。

道の駅「ちちぶ」を出てすぐ国道299号を左折し、飯能方面に向かって山道を走る。高度が上がるにつれ、所々ちょびっと凍結してて怖かったが、正丸トンネルは結構凍結していた。俺は激しく怖いのでゆっくり進んだのだが、後続のトラックに煽られ、本当に生きた心地がしなかった。トンネルの中は真っ直ぐだから良かったようなものの、あれでカーブしてたら間違いなくこけてたと思う。

どうにか正丸トンネルを生きて飯能側に脱出すると、もう凍結の心配はなさそうだ。俺はGNを停車し、緊張で固まった肩の筋肉をほぐしながら一服したのである。

その後、国道299号から国道463号、県道4号、新青梅街道、環七を渋滞なしでスムーズに走り、午前11時10分(早っ)に帰宅したのだった。


前回のツーリングがあまりにも寒かったので、今回はさらに暖かい服装をしたのだが、多少は効果があった。手足の指先や、ほっぺは痛いほど寒かったが、体はそんなに寒くなかった。でも、前回より寒さに対する覚悟ができてたので我慢できたのかも。日が昇るまでの気温は前回と変わらなかったと思うが、日が昇ってからの気温は今回の方が寒かったと思う。

それよりもだ。冬の峠はマジでやばい。ものすげー怖かった。暖かくなるまで峠道には近づかないようにしよ。


戻る