6時を過ぎたらだんだん空が明るくなって来た。しかし!さ、さ、さぶいっ!!俺はGNを停車し、フリースのマルチウォーマー?(筒状になってて被ったり、首に巻いたりできるやつだ)を首に装着し、ニット帽を被ってヘルメットを被ろうしたら無理だったので、ニット帽を脱いでヘルメットを被り直し(いちいち書くなよ)、震えながら一服して出発したのだった。
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出発から1時間45分。牛久のコンビニで朝食&トイレ休憩。のんびり走ってるのでペースが遅いが、あまり早く袋田の滝に到着しても、滝に向かうトンネルが開いてなかったらしょうがない。袋田の滝を見るにはトンネルを歩いて行くらしいのだが、そのトンネルがあまり早い時間だと開いてないらしい。だからノンビリでいいのだ。
パンと缶コーヒーを買ってコンビニを出たら、ビューチフルな太陽が顔を出している。俺はGNを朝日の当たる場所に移動した。そして、プチ日向ぼっこしながらツーリング恒例のブレックファストだ。
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コンビニを後にして、国道6号をひたすら走る。気温が上がってきて、だんだん寒さが和らいできた。水戸大橋を渡って、ひたちなか市に入り、市毛四差路という交差点を左折。県道38号を少し走って国道118号を右折し、大子方面に向けてひたすら走る。
北上するにつれ紅葉が美しくなってきた。山形トンネルを抜けると、久慈川越しに里山の紅葉がなんともいい風情だ。時間に余裕があるので、俺はのんびり写真を撮りながら進んだのである。
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久慈川沿いの素晴らしい景色の中をしばらく走ると、袋田の滝入口という交差点があったので右折。ちょっと走って案内の看板に従って左折。
午前10時55分。出発から164km走って袋田の滝に到着だ。袋田の滝には無料の駐車場がない。バイクは皆道端に停めているので俺も道端にとめた。滝までは結構歩きそうなので荷物が心配だが、ま、だいじょぶでしょ。
携帯で同僚に電話して現在地を聞いてみると、袋田の滝まで26km位だという。まだ1時間位かかりそうだ。ひまだから、先に滝見てこよ。
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滝に向かって歩くと、トンネルの手前に受付らしきものがあって人が群がっている。何かと思って行ってみると、受付のおばちゃんが「お一人300円です」と言う。さ、さんひゃくえん?!おかねとるですか?自然のものを見るのにお金かかるですか?ワタシニホンノブンカ、ヨクワーカリマセーン。ちっとビックリしたがしょうがないので300円払ったのだ。
トンネルを進んで行くと、突然滝が視界いっぱいに現れる。すごい迫力だ。観光客がいっぱいでゆっくり見れないが、これは見る価値がある。袋田の滝を鑑賞して戻る途中、釣り橋を渡るのだが、こんなにいっぺんに渡ってだいじょぶか?っつう位人がいっぱいいる。俺はドキドキしながら釣り橋をわたったのである。
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御土産屋さんを冷やかしながらぶらぶらしていると、同僚から携帯に電話がかかってきた。現在地を聞きながら歩いてたら、同僚の車がこちらに向かってくるのが見えた。
空いてる駐車場に車をとめて、とりあえず記念撮影だ。
前列向かって左から、マシュマロ君、チェンジャー、いっこく堂、蟲、はへらだ。
マシュマロ君は土浦在住で、今回のドライブを通して茨城県の魅力をみんなに知らしめたいらしい。買ったばっかの車でやって来た。
チェンジャーはグレートなテニスボーイだ。奴が入社してからうちの会社のテニス部は破竹の快進撃を続け、今年は全国大会にも出場したのだ。そして酒が強い。近いうちに立ち飲みで一杯やろな。
いっこく堂は顔がいっこく堂に似てるくせにボーリングがうまい。(顔は関係ねーだろ)ハイスコアは確か280くらいだ。酔っ払うとブスーッとして感じ悪いが、別に不機嫌な訳じゃないらしい。
蟲はうちの会社の野球部の主砲だ。蟲が出場するかしないかで、野球部の勝ち負けに大きく影響するらしい。運動神経抜群のスポーツマンだが、泳げないらしい。ださい。蟲はまた、天下無双の下ネタ王でもある。
後列一番右のはへらは、なにがうれしいのか、いつもニコニコ顔の中年男だ。彼のことを説明するのは難しいのだが、まあ、なんつーか、一言でいえば、はへらだ。
俺はもう滝見てきちゃったので、とりあえずみんなでお土産やさんで食事をした。そばを食べたのだが、観光地のこの手の店にしては美味い。みんなにも好評だった。食事を終えて、みんなは袋田の滝を見に行くので俺はみんなと別れ、国道118号を戻ったのである。
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国道118号を暫く走り、県道21号線を右折して国道123号線を左折。午後1時20分、出発から199kmで本日の宿営地、道の駅かつらに到着だ。道の駅かつらは那珂川ぞいにあり、裏側が無料のキャンプ場になっているのだ。コンビニが近くに在り、歩いて行けるので便利だ。
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早速設営だ。初お目見えのステイシーは家で試し張りをしたので、スムーズに張れた。ここは那珂川沿いの景色が広々しててロケーションがいい。この時期、キャンプサイトにもみじがあると、なんかお洒落な感じだ。
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設営が完了して一服し、国道123号沿いの日帰り温泉、四季采館に温泉に入りに行く。入口の券売機で1,000円の入湯券を購入して入場する。高い。4時を過ぎると500円になるらしいが、待ってられない。浴室に入り、体を洗い露天風呂に浸る。ちょっと塩素臭がするが気持ちいい。
御前山温泉四季采館の泉質は、ナトリウム・硫酸塩泉。神経痛、筋肉痛、関節痛などに効くらしい。風呂からあがって受付の人に近所のスーパーの所在を聞き、豚肉を買ってキャンプ場に戻ったのである。
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今日のディナーは鍋だ。白菜、ほうれん草、長ねぎは家で切って持ってきた。豚肉はさっきスーパーで買ったし、ビールは歩いてコンビニで買ってきた。はっきし言ってパーフェクトだ。鍋に水を張り、だしの素をいれて沸騰させ、食材を全て放り込む。それだけだ。鍋は簡単でいい。ビールを飲みながら、鍋をつつく。ハフハフうま、ハフ、寒いときのハフ、鍋はハフ、やっぱ最高だなハフハフ。って感じだ。(どんな感じだよ)
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大分、気温が下がって来た。鍋食べて暖まってるので、冷える前にテント入ろ。
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テントの中の気温は6度だ。前回の塩原より寒い。俺はシュラフ、シュラフカバー、インナーシュラフを重ねてその中に入った。おっ!全然寒くない。てか、暖かい。幸せな感じだ。ヘッドランプの明かりで、今日の出来事をメモしようと思ったら、ペンが見あたらない。しょうがないから、明日コンビニでペンを買うことにして、トリスのポケット瓶をちびちびやりながら、大藪春彦の「日銀ダイヤ作戦」を読んでハードボイルドな気分になった。
暫くすると激しく眠気が襲ってきた。表に置いた気温計をみてみたら、2度だ。俺はライトを消して横になった。表はすげー寒いのにシュラフの中は天国だ。気持ちいい。と思ってたら、ケツのあたりがちくちくする。なくしたと思ったペンがケツの下にあったのだ。俺はペンをシュラフから取り出し、改めて眠りについたのであった。
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翌朝、6時に放送で変な音楽があたりに流れて目がさめた。なんだこりゃあ。何のための放送なのだ。全室の気温計を見てみる。摂氏0度だ!テントの外に出てみる。うへー!さみっ!!GNに霜がおりて凍っている。テントもバリバリに凍っている。
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寒い中でお湯を沸かし、暖かいコーヒーを飲みながらのんびりキャンプ場の朝の空気を楽しんで、撤収開始。撤収してたら気球が幾つも飛んできた。気持ちよさそうだけど、寒いんだろうな。
ちょっと時間がかかったが、撤収を完了し、午前9時30分キャンプ場を後にしたのであった。
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国道123号で水戸市に入り、水戸市街でちょっと迷ったが、意外なところで国道6号にでたので、東京方面に右折してセルフスタンドで給油。途中美野里PAで一服し、その後ノンストップで走り、午後1時50分、無事に帰宅したのである。
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