2006年9月2日(土)
奥多摩

目的地 奥多摩湖と、とりあえず山梨県
ルート 環七 → 新青梅街道 → 青梅街道 → 国道411号線 → 国道139号線 →
奥多摩周遊道路 → 桧原街道 → 五日市街道 → 国道20号 → 環七
走行距離 205km

今週末は近所をちょっと走る位にして、家でのんびり過ごそうと思っていたが、前日の天気予報を見たら結構いい天気っぽいので急にそわそわしてきた。やっぱどっか行こ。

GNを買ってから3ヶ月と半月が過ぎた。その間に栃木県2回、千葉県2回、茨城県1回の計5回ツーリングをしたわけだが、思えば東の方と、北の方しか行ってない。足立区に住んでるからそっち方面の方がアプローチしやすいのだ。今回は前日までどこ行くか全然決めてなかったが、とりあえず西の方ということで、奥多摩方面にプチツーリングすることにしたのだ。

4時起床、先週の塩原ツーリング以来ナーバスになっている俺は、しつこい位トイレに行き、こんだけ絞り出しとけばもういい加減だいじょぶだろと見切りをつけて4時40分頃出発した。環七を高円寺方面に走り、丸山陸橋の側道から右折して新青梅街道に入る。道はすいてるが、信号が多くて距離を稼げない。まあ、のんびり行きましょ。

北原の交差点を通過すると2車線になり、交通量は増えるが、スムーズに進む。奥多摩に向かうと思われるバイクが結構走ってる。ガンガン走りそうなでっかいバイクばっかりだ。出発から一時間ほど走り、東大和市のコンビニで朝食&トイレ休憩。予報どおりのいい天気だ。

青梅駅のあたりで国道411号を右折してすぐ左折。この辺りから青梅街道は国道411号になり、山間部に入って行く。日向和田っていう駅の近くで、邪魔にならないところにGNを停め、橋の上から多摩川を撮ってみた。正に深山渓谷の美っつう感じだ。俺はこの素晴らしい景色を堪能しながら一服して再出発したのだった。

この辺は山の陰になってほとんど日があたらないので走ってると寒い。 たまに後ろから早いバイクが来るので、左によって速度を落として先に行かせる。俺はまったり走りたいのだ。ライダーもいろいろで、追い越して行くとき左手を上げて丁寧に挨拶してってくれる人もいれば、じゃまだよボケッ!って感じで追い越してく奴もいる。どうでもいいけど、凄いスピードですれすれの所をかすめてくのはやめろーっ!!ビクッてなるじゃん。

トイレに行きたくなってきたし(おまえは頻尿か)、すごい勢いで追い越されて心臓がばくばくいってたのでちょっと落ち着こうと思い、奥多摩駅によってみた。事前のリサーチでここに改札入らなくても入れるトイレがあることを知っていたのだ。リサーチは大事だ。奥多摩ステーションギャラリーって看板がでてたので、あとで見てみようと思っていたのだが、トイレ行ったらすっかり忘れて出発してしまった。ちょっと気になる。
奥多摩駅から国道411号に戻り、信号待ちで地元の軽トラックの後ろにならんだ。信号が青になって発進すると、すぐに軽トラックは減速し、ウィンドウから手を出して、先に行けという合図をした。後ろについてのんびり走ろうと思ったのに残念だ。追い越すときに挨拶しながら運転手さんを見たら、すごく迷惑そうな顔をしていた。言っとくが、俺があおるような運転をした訳ではない。多分奥多摩に来るライダーにうっとうしい思いや、危険な思いをさせられることが多いのだろう。地元の人にライダーは嫌われてるんだろうなあと思った。生活道路をバリバリ伝説みたいに走られたら、そりゃ嫌われるよなあ。

7時20分、奥多摩湖の小河内ダム到着。バイクがいっぱいいるかと思ったが、俺のほかには一台しかいなかった。


奥多摩湖は言うまでもなく人造湖だ。湖底に沈んだ小河内村のことなんか考えるとちょっと感慨深いものがある。「帝都の御用水のための光栄ある犠牲である」と言われ、故郷の土地を奪われた村民たちの魂はどこに帰って行くのだろう。945世帯が無理やり移転させられたらしいが、なかでもダムの名ともなった小河内村は全村が水没した。

俺はのんびり休憩しながら、奥多摩湖を眺めたのだった。
奥多摩湖沿いの国道411号をさらに西に向かい、国道139号を左折する。橋を渡ってすぐ左に奥多摩周遊道路の入り口がある。これを左折して秋川方面に抜ける予定だが、ここまで来たらとりあえず行っておきたいところがある。俺は奥多摩周遊道路の入り口をやり過ごして直進した。そして暫らく進み、本日の第二の目的地、山梨県の県境に到着したのである。

山梨入りを果たしてグレートな気分になった俺は、国道139号をUターンして奥多摩周遊道路に入った。予想通りこの道は速そうなバイクがいっぱい走ってる。でも秋川方面から奥多摩湖のほうに向かうバイクの方が多いのであおられたり、抜かれたり、危ない思いをすることはあまりなかった。アップダウンがあり、大小のカーブが連続していて、平坦で真っ直ぐなところはほとんどないので、俺はバイク生活始まって以来、最多のギアチェンジを繰り返したのだった。まったり走るどころではないが、結構面白い。

途中の駐車場で一服してると、次から次へとバイクが通りすぎて行く。みんな凄いスピードで膝をすりすりしながらコーナーを抜けていく。やっぱり奥多摩は走り屋のメッカなんだなあ。

奥多摩周遊道路を無事通過し、秋川渓谷沿いの桧原村に入る。高度のせいか、時間のせいか、この辺りまで来ると大分あったかくなってきた。もう走っててもあまり寒くない。 数馬の駐車場で最後のトイレ休憩をした。この辺は田部重治の名著「数馬の一夜」で有名だ。田部重治のころは今ほど交通が発達していなかったので、どっかの駅から何日も歩いてこの辺まできたらしい。今でこそ都心から車で2時間あれば着くが、昔は秘境だったのだ。

秋川街道から五日市街道に入り、r29から国道20号に出た。国道20号は混んでるし、せまいので激しく走りにくいが、我慢して走り、「大原」交差点で環七を左折した。環七はスムーズに走り、12:20に無事帰宅したのである。

俺も大分バイクに慣れてきたと思っていたのだが、奥多摩周遊道路を走ってみて改めて自分の下手さが良くわかった。これはいいことだ。気を引き締めて安全なライディングを心がけよう。今回のツーリングのもう一つの収穫は、俺とGNが初めて山梨県の地面を踏んだことである。近いうちに群馬ツーリングも行いたいものだ。


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